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【FF16】DLCに備えて未回収の謎を紐解こう【割と自信ある】

FF16も発売してからそこそこ経った。
粗削りで不満も多かったが良いゲームだった。
巷での評価はなかなか厳しいものも多いが、自分のその感想はおそらく今後も揺らがないだろう。

感想をこうしてnoteに書くことは自分の中で生じた想いが変わらないことを保証する約束手形であり、誰がなんと言おうとお前はプレイした時こう感じてただろ思い出せという過去の自分からの置き手紙でもある。

まあだから最初に書いておこうと思う。
FF16、おもろかったです。


さて


みんなの様子見て出すか考えるよ〜って言ってたFF16のダウンロードコンテンツだが、先日の発表からほぼ出ると確定したと見ていいだろう。
FF15の例もあるのでまだわからないけど。

フルプライスのRPGでDLCありきの売り方してんじゃねーよアホがバンナムじゃねーんだぞという野暮な言葉はこの際飲み込もう。

ここは素直に楽しみにしたい。

FF16は用語集や情勢解説が手厚く用意されていてストーリーに関しては非常に親切な作りではあったが、実際のところはまだいくつも謎が残っている。

遊びの要素、というのか。プレイヤーの想像にお任せしますって部分。

フロムソフトウェアに鍛えられた自分としてはそれはそれで好きなんだけど、答え合わせがあるというのなら是非もない。ありがたく遊ばせてもらおうと思う。


前置きが長くなった。
ここからはその残された謎や伏線について、1つずつ思いを馳せていこう。一応確認しながら書いてるけど、記憶だよりなところもあるので多少のガバは容赦してほしい。


ではいこう。




【クライヴの生死】

自分の中でははっきりと結論が出てて、謎として取り上げるのも恥ずかしいのだけど、最初に書くならやはりまずここからだと思う。

悲しいけれど死亡したと考えるのが一番筋が通る。
それが筋で、物語として一番美しい結末でもある。


クライヴがどんだけドンパチしても五体満足だったのはアルテマの器だからと考えるのが自然。

クライヴは魔法の使用にめちゃ耐性がある

アルテマの討伐で肉体の加護を失い、オリジンの破壊に力を使い果たしたことでエーテルを失ったと考えられる。魔法は無くなったが生命の素であるエーテルはすぐに別のものには置き変わらないので死は避けられないように思う。

トルガルの遠吠え(ここに来て狼という設定を活かしてくるのがニクい。狼は月に吠えるものだよな…)や、ジルやガブの涙がただの取り越し苦労というのは演出しては流石に寒い。

また生きているのならハルポクラテスと交わした自分が本を書くという約束を守るだろうことや、ジルとの月を見るという約束が奇しくも別の場所で同じ月を見るという形で叶えられてしまっていることから、クライヴの物語の中での役目は終わってしまっていると言わざるを得ない。

(言うまでもなく「綺麗な月だな」はI love youと同義だ)


【本を書いたのは誰?】

クライヴの生死にも繋がる部分。
初見の際はクライヴの行動を“亡骸を綺麗に整えた”と解釈していたが普通にその後ジョシュアの名前がでてきて驚いた。

フェニックスの権能は死んだものには使えないはず。実はまだ虫の息だったのかもしれないし、最終決戦の際にぽっと出で完全魔法レイズの存在が明かされていたので、無意識にそれを使ったのかもしれない。

逆説的に言えばクライヴだけは使えたということ

メタ的に言えば、著者がクライヴのほうが、生きていたのか?いやジルやジョシュアが書いたのか?と想像の幅があって良かったとは思う。

あの終わり方だと、前述の回復描写から著者ほぼジョシュア確定になり、したがってただ亡骸を整えたという線は極めて薄くなる。

クライヴの名前を避けたのは紛いなりにも人類の生活基盤を脅かしたテロリストの面があるからだろうか。大衆心理を慮った可能性がある。クライヴ=シドは作中で語られると思うので。あとはクライヴの存在が宗教的に利用されることを嫌ったとかかな?

クライヴに生きていてほしいという願望的解釈で実はクライヴが弟の名前で…みたいなのも見るが、それは苦しいだろうというのが正直な気持ちではある。

………

……


実はジョシュアの転生の炎によるループ説も考えたが、裏付けるだけの根拠がなかった。
一応、ローブの男の姿がジョシュアに見えることから未来のジョシュアがアルテマを装ってクライヴを導いたのではないか(合流してからは登場しなくなる)、なんてことも考えられる。

アルテマの方は人の形をした炎の姿で出てきている


ついでにこんなのもある

二人の子。過去を見つめている。意味深。。


【リヴァイアサンの存在】


作中で名前だけ出て、いつか追加されるんでない?と言われていたリヴァイアサン。

明らかにリヴァのことですね


吉田Pが「クライヴの生きている時代に存在している」と明言したため、消し飛ばされたゼメキスのマザークリスタルと共に消えた説は無くなった。
もっともこれはアルテマが仲間そのものであるマザークリスタルを破壊するの意味不明とか、リヴァイアサンは外海にいるという記述があるからゼメキス関係無いだろうがって時点で無理筋な考察だったとは思うが。

召喚獣は全部で8体のはずだがリヴァイアサンを入れれば登場するのは9体。とはいえイフリートは火のドミナントではなく器そのものいうことで実質8体になるので数は合う。

火、風、土、雷、氷、光、闇で7つ。
水だけが登場していない。

DLCはメインストーリーで全て終わってる都合上、ポケモンのようにエンディング後の話として展開できない。しかしながらあのストーリー中のどっかで外洋に出て島のようにデカいらしいリヴァイアサンと戦うのはどう考えてもサブクエの規模感ではない。

かと言ってアレテストーンを使ったクライヴの頭の中だけの出来事というのは物寂しいものがある。あれはアルテマが用意したクライヴ育成装置だ。それだけの激闘が妄想同然の扱いになってしまう。
FF14ならいつものことだけどな

そこをどう折り合いつけるのかは制作陣の腕の見せ所という感じか。蛇足にならないように作るのはなかなか難しそう。リヴァイアサンだけに。


【メティアなんだったん?】


いや知らん。
なんだったんだろうね?

作中での資料はこれだけ


エンディングで赤く輝いていたメティアから光が消える。

ジルが常々クライヴの無事を祈って祈りを捧げていたメティアから光が失われたことは素直にクライヴの死の暗示と思われる。ジルやトルガルが感づいたのもこれを見てかもしれない。

光が消えたのは、まあ実はアルテマの母星とかそんなんだったのかもしれないね。知らんけど。


【ゼメキス大瀑布の謎】

ちらっと先述したが、ゼメキスのマザークリスタルは失われている。

驕り高ぶった人々が神の怒りに触れた、とのこと。

神というのはアルテマで彼がやったとも書いてある、が、知っての通りマザークリスタルはアルテマの同胞。人が調子こいててムカついたからというのは消す理由にはあまりにも弱すぎる。
(そのせいで黒が発生したというのもあるが)

いくらなんでも考えなし過ぎるだろ


アルテマが更年期障害でとち狂ったでもまあ別にいいんだけど、ちょっと勘ぐってみる。

他のマザークリスタルと違い、ゼメキスという名前は竜にちなんでいない。ダルメキアの神話由来だ。

思うに、ゼメキスだけはアルテマが作ったものではなくヴァリスゼアに元々あったのではないか。

このマザークリスタルを模して他のクリスタルを造った、と考えればアルテマがふっ飛ばしたのもまあ頷ける気がするがどうだろう。


【ドレイク神話とマザークリスタルの謎】

これが一番個人的に気になってるトピック。
順を追って話していきたい。


これを読んでいるFF16プレイヤーはドレイク神話についてどれくらい把握しているだろうか。

・実在した“古き竜”が元になっている
・マザークリスタルの名前に使われている

これくらいは知ってると思う。

その話もっと詳しく

一旦ザンブレク皇国の方を見てみよう。

ザンブレクも古竜信仰だ

グエリゴール全教。
女神が竜を従えました。だから竜は聖なる生き物です。だから竜を使役しバハムート擁する我々は気高き人々なのですという、いやさすが帝国ポジ!選民思想!とも言えるザンブレクの教えだが、人の概念はアルテマが創り出し、アルテマが飛来してきたときには古竜は既にヴァリスゼアいたのでこれはおかしいとわかる。

まあ後発の下位種が上位種を従えることが絶対あり得ないというわけでもないが、これに関しては都合よく作られた宗教と見るのが妥当だろう。

しかし、宗教自体はデタラメでも無視できない要素がある。

痴女グエリゴール


この2つはドレイク神話に言及している数少ない資料だが気になる記述がある。

“息絶えた竜は海に落ちたが、その体が沈むことはなかった”

ん?どっかで聞いたことあるな??


これじゃん!!!

古き竜=リヴァイアサンってこと?

いやリヴァイアサンも召喚獣ならアルテマの分身でしょ?時系列おかしくない?ないない笑

と思うところだが待ってほしい。

そしてマザークリスタルの名称を思い出してほしい。

ドレイクホーン(角)
ドレイクアイ(目)
ドレイクヘッド(頭)
ドレイクブレス(息吹)
ドレイクファング(牙)
ドレイクスパイン(背骨)
ドレイクテイル(尾)

なにか気づかないだろうか?

ドレイク=竜だ(個人的には翼竜のイメージが強いが)ドレイク神話はドラゴン神話と言ってもいい。

竜とは空を駆るものだ。

しかしこのラインナップにはなにか足りない。


そう、翼が無いんだよね。
竜なのに。



翼だけじゃなく爪も腕も脚もない。
翼も腕も脚もない竜というのは西洋の竜というよりは東洋の“龍”の概念であり、

つまるところ“蛇”だ。

蛇。
海蛇。

知っての通りFFシリーズのリヴァイアサンは総じてギャラドスみてえなやつだ。(もっとかっこいいが)

これはどういうことだろう?

アルテマは創生につなぐ翼たらんと願ってマザークリスタルに名前をつけている。
なのに翼がないってことがあるか?
ドレイクウィングがあって然るべきでは?
私自身が翼だってこと?そんなキザなこという?

つなぎ合わせて考えた結論はこうだ


リヴァイアサンは召喚獣ではない
太古からいるクソデカの魔物
ドレイク神話の古き竜(休眠中)


Q.いやだけどアルテマは8つに分割したって。
A.7属性+器で8つってことかも

これ…ワンチャンあるか……?
苦しいか……?

行ける気がする……


【おわり】

細かい部分を上げればまだあった気もするけど、自分がぱっと思い出せる部分を上げてみた。

どうだったろう?

答え合わせが出来るかどうかもまだわからないし、てんで見当外れなものもあるかもしれないが、それはそれでご愛嬌。noteは一般人が知ったような口を叩いてなんぼのコンテンツ。赤っ恥も含めて考察の醍醐味ってものだ。

正直最後のトピック書きたかっただけ

この記事の冒頭で作品の感想は変わらないと書いたが、良くなる分にはもちろん大歓迎だ。

細かい不満を吹き飛ばす素晴らしいDLCを叩きつけてくれることを期待しつつ、今回はここまでしたいと思う。



では



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