意識のズレが生み出す現代の危機

■この記事の要約

「現実」とか「常識」といった概念には、人によってかなりの認識上のズレがある。それは、端的に言って、人間の意識発達段階（スパイラル・ダイナミクスなど）におけるレベルの違いが生み出したズレである。そして、この意識レベルの違いが、とんでもない摩擦、軋轢、衝突をもたらす。
現在、世界人口の約７０パーセントが、意識発達において「ブルー（アンバー）」の段階（従順な慣習的・神話的段階）にあるという調査結果が出ている。ところが、高度な科学技術の発達により、原発であろうとワクチンであろうとインターネットであろうと、「オレンジ」の段階（市場競争原理に根ざした企業利益中心主義）によって開発される。しかも、場合によっては、そのように開発された製品やサービスを「レッド」（自己中心的、衝動的、支配的）段階にある人たちが運用・使用する。集団行為であろうと単独行為であろうと、このズレが凶悪なテロリズムを生み出す原因になっている。
ドリームワークは、こうした「意識のズレ」を埋めるのに役立つ。