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人間の意識レベルの発達を高層ビルにたとえる

■今回の記事の要約

「スパイラル・ダイナミクス」に代表されるような人間の意識発達モデルを高層ビルにたとえるなら、各階にはその段階固有の「深層構造」と「表層構造」がある。「深層構造」とは、ジグソーパズルの「土台」のようなもの。「表層構造」とは、ジグソーパズルの「ピース」のようなもの。その階で完成させるべき「絵」の枠組みないしイメージだけが「深層構造」によって規定され、それに見合うピースが「表層構造」によって選ばれ、土台を埋めていく。ピースを埋めていく「表層構造」の動きを「変換」と呼ぶ。もうこれ以上「変換」ができなくなったとき、ひとつ上の階への「住み替え」が必要となる。「深層構造」によるこの「住み替え」の動きを「変容」と呼ぶ。「変換」も「変容」も、規模の差こそあれ、どちらも弁証法的ダイナミズムである。
「グリーン」段階(ビルの6階)から「イエロー」段階(ビルの7階)への「変容」の瞬間には、「昨日まで可能だったことが、今日はすべて不可能になる」ぐらいの極端な「限界」が訪れ、それを突破するには桁違いの「パラダイムシフト」が必要となる。

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