将来の地球環境or明日の誰かの生活

こんばんは、南極の氷でウィスキーを飲みたいライアンです。

今日の午前は環境問題について考える授業があり、今日のテーマはネオニコチノイド系農薬。この農薬は、以前は安価で効果が持続することから結構広く扱われていたそうです。

ただ、それとミツバチの大量死に因果関係があるのではないかという話が10年くらい前に持ち上がりました。

ミツバチって実は人間生活を支える上で重要で、
「刺されなくなってラッキー!」と片付けることができません。

何故って、多くの農業生産物の受粉を媒介しているのがミツバチだから。

つまりミツバチが死んでしまうと、それらを一気に生産できなくなるのですよ。

そんなわけで、予防原則を掲げるEU諸国は科学的に因果関係が証明される前、相関関係しかわかっていない段階で暫定的に使用を中止したそうです。

そうすると、環境問題は解決もしくは進行が止まるでしょう。

でも、それを使って生計を立てていた農家の人は?
一気にコストが上がり、生活が立ち行かなくなるかもしれない。

多分こういった関係は他の環境問題でも起こるのではないでしょうか。
将来のために環境問題を止めようとしたら、今生きている人が危なくなる。

勿論自分に関係のないところであれば、そういった人々のことは考えず「○○の使用を禁止しろ!」と声高に叫べる。

でも、それで今を生きる人の中で困ってしまう人がいる。

そのことに目を向けられるか否かで、僕ら一人一人の環境問題への取り組み方が変わってくるのではないでしょうか。

自分は口だけ出して、誰かが行動してくれたらいい。それで迷惑をこうむる人がいても知らなーい。

それじゃあ最善の解決しないはず。

ハッピーエンドな解決ができるために、一人一人できる行動、配慮をするべきだと感じた今日の1限でした。

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