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素晴らしきかな人生。汝の無駄を愛せよ。

嵐が過ぎ去った。

大学院は南極観測隊員になりたい自分にとって、ある種のエスカレーター。
ゴールに到着するまでの時間をぐっと短縮してくれる。

そして、その入試はものすごく高速で移動するエスカレーターの入り口。
そっちの通路に入れれば、必要な時間は短くなるけれども、乗れるかはわからない。

でも乗りたい。
そうしてあがく自分にとって、入試までの1か月は本当に嵐のただなかのようでした。

以前に解いた問題を解けた、解けないで一喜一憂して
面接で何を聞かれるだろうかとビクビクする。
小論文も何を書いていいのやらと途方に暮れる。

「勉強しなきゃ、勉強しなきゃ。準備しないと大変だ!」
耳元でセミが大きな声でそう鳴き続けているような日々でした 笑

だからこそ、「無駄」と思えることを徹底的にこそげ落としていた日々でした。

習慣としてnoteの投稿はするけれど、
「誰かに届けたい。シェアしたい」という思いの欠けた、ただの報告を投稿するだけ。
ましてや、他の人の記事を読もうとすら思えなかった。

受験が終わり、学会要旨提出の締め切りも過ぎた今。
数カ月ぶりに平穏な心が訪れています。

尤も、「合格しているだろうか」という不安が
時折心の水面に石を投げこんで、波立つことも。

それでも嵐の中に比べたら圧倒的な静けさ。

だからこそ久々にnoteをじっくりと眺めることができました。

「最近見ていなかったあの人はどうしているだろうか」
「このタイトルいいな」

受験が本格する前であれば当たり前の行動だけど、ひどく久しぶりな気がします。

一つ一つ記事を読むたびに、心に余裕と心地よい感覚が訪れる。

如何に余裕のない日々を送っていたのかを見せつけられるようです。

また、基本的に自分は効率重視の面白みのない人間だと思っているので、
そうした時間に幸せを感じれることにある種の驚きが生じます。

素晴らしきかな人生。何よりも、汝の無駄を愛せよ。

頂いたサポートは、南極の植物を研究するために進学する大学院の学費や生活費に使わせていただきます。