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構築→精錬→観察→構成→集積→構築

はじめに



人の思考活動における心的形態の移り変わりについて話していく。


流動する心的形態中の五点



まず、この移り変わりの中の一瞬間を仮に五回pointingし、それらの五点を並べてみた。
構築→精錬→観察→構成→集積→構築
もしこの順列が正しく把握されたものであるならば、心的形態はこの中でサイクルを成していると言える。


各点の性質を説明する。

構築と構成との違いは、その思考が線形を成しているか、ただ面形を成しているかどうかということである。構築においては、内部の各要素同士の関連性、つまりそれらがどう結びついて作用しあっているかということが明らかにされている。

しかし構成においては、内包する要素について明らかにしながらも、構築ほどそれらのつながり合いを明確にはせず、曖昧性を保っている。よって構成とは、「形を固める」成形の経過である。

精錬とは、広く交流し、貪欲に情報を収集して、意見を交換し、自他の考え方を混合すること。

観察とは、じっとその場にたたずんで、眼を開いて対象の理解につとめること。物事に応じて驚かないことで、その一動作を省略して相対した瞬間から対象の理解を始める。

集積とは、渦巻きの底に思考が集約していくこと。そして、その集約された思考がピラミッド状に堆積していくこと。「纏める」経過。


構築と観察と集積とは※J(計画)型に属し、精錬と構成とは※P(探索)型に属している。
※ユングのタイプ論並びにMBTIにおける分類名

J型を主軸とした人は前者の三点を併用し、P型を主軸とした人は後者の二点を併用して普段使いの心的形態とする。
両グループが普段使いでない方の心的形態をとろうとするときは、上記の心的形態のサイクルを回すことによって次点にエネルギーを下ろす。

ある仮説

構築は精錬を生むが、観察を浅からしめる。
精錬は観察を生むが、構成を浅からしめる。
観察は構成を生むが、集積を浅からしめる。
構成は集積を生むが、構築を浅からしめる。
集積は構築を生むが、精錬を浅からしめる。

もしもこれらの法則性が証明されるのならば、五点のサイクリングには栄枯盛衰的かつ相生相克的な力の受け渡しを意識することが必要であり、よって以下の仮説が立てられる。

構築は強まるために、構成を拒む。
精錬は強まるために、集積を拒む。
観察は強まるために、構築を拒む。
構成は強まるために、精錬を拒む。
集積は強まるために、観察を拒む。


おわりに




このサイクルという考え方についてはおそらく、さらに陰陽五行思想と陰陽道とにおける五点間関係についての考え方を理解することによって、利用方法を明らかにすることができるだろう。それらをよく学んだのち、続きを書いていく。

さらに、質問力の重要性からも考えを探っていこうと思う。

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