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21:火葬予約はプリント確認すべし

『火葬予約時間とは』
10時火葬と言われ10時に行ったら逢えなかったと文句を言う人もいますが、まずは『火葬予約とは』を知らないと話しになりません。全国共通ですから覚えておいて損は無いでしょう。

午前10時火葬と言われたら遅くても9時30分、午前10時30分の火葬と言われたら午前10時、概ね火葬時間の30分前に集合と思っていれば大抵の場合は火葬に間に合うと思われますが、斎場毎に決められた搬入可能時間の設定から考えると火葬時間の45分前集合なら間違いありません。

まず火葬時間10時とは、どんなに遅くても10時には火葬炉の火を入れますという時間の事、だから10時に行ったら絶対に間に合わないのです。かといって早ければ良いとも言えず、午前10時火葬予約なら午前9時~午前9時45分までの猶予が各火葬場毎に設定してあるからです。

群馬県内の午前10時火葬予約時、搬入時間は『前橋は午前9時20分~』『高崎は午前9時15分~』『藤岡は午前9時00分~』『渋川は午前9時15分~』『伊勢崎は午前9時~』『桐生は午前9時~』など各斎場毎にまちまちで早すぎても受け入れて貰えません。が、火葬時間に遅れたら始末書と厳重注意は免れません。依ってどんなに遅れても火葬予約の15分前に到着しないと最後のお別れさえ出来ない事もあると思ってください。

火葬は1時間毎に2名~3名受入れ斎場もあれば、30分毎に1名の斎場、1日に3回だけの斎場など様々、葬式が終わり、最後のお別れで葬儀屋スタッフが急かせるのも利用する斎場の搬入時間に設定があるからです。

葬式時間の流れを狂わせる代表は読経と法話、読経が長ければ良いと思ってるのかと感じる住職もいれば、時間が無いのに長々と法話をする住職もいるから葬儀屋の担当者が焦るのも分ります。

読経の意味は100%分らず、普段の住職の姿とは別人の法話など、例えどんなに素晴らしい内容だとしても価値も説得力もありません。葬式の流れを管理してるのは葬儀屋なのですから住職しっかり伝えておき、時間の余裕が無い時は「何分でお願いします」と言える姿勢は必要です。

家族からすれば意味不明な読経や説得力の無い法話より、故人と最後の別れの時間を優先して長く取って欲しいのは明らかだからです。

ちなみにうちは何処の斎場でも火葬時間40分前の待ち合わせ、午前10時の火葬なら午前9時20分、最後のお別となる斎場でセカセカした時間に成らないよう心掛けています。斎場への移動は交通事故防止も兼ねて隊列は組まず各々が別行動で向かい集合してます。

また斎場により到着から火葬までの流れも違い、多くの斎場は「お別れ・焼香」→「火葬」→「待機」と進みますが「お別れ」→「火葬」→「焼香」→「待機」の流れもあります。また斎場によっては火葬炉の火が入るまで待てない所もあるし、斎場内では棺のふたを開けられない所もあります。

火葬炉前は「遺影」「位牌」のみ置ける斎場もあれば、白木膳も置ける斎場もあるし、焼香で使う鉱炭こうたん抹香まっこう持参の斎場など斎場毎に全て違うと思って良いですが、生花、供物などは置けません。

数年前まで朝一番の火葬は前日でも抑えられましたが、直葬という葬式形態が当り前のひとつとなり増えたからでしょう。前橋では4日間予約が取れない状況も珍しくなくなりました。団塊世代が終幕期を迎える2030年代まで予約が取れなくなる傾向になります。

火葬予約が取れない事によって発生する問題は、安置日数と比例して安置費用が増えることです。昨年2月当方の千明ちぎらの叔父さんが千葉県で逝去され、葬儀屋との打合せ後に連絡があり見積金額と依頼内容が妥当であるかとの確認電話が入りました。

故人夫婦は創価学会ならと葬儀屋は日蓮宗の僧侶を紹介すると言われ10名足らずの家族葬で見積もり時点で140万円、まず創価学会は日蓮宗でなく日蓮正宗、しかし寺と縁を切り現在は僧侶不在の友人葬なので寺の紹介は無用、家族だけなら直葬で良いのではと伝え電話を切った。

翌日、決定内容の連絡を聞くと直葬総支払額75万円と聞き驚いたが、火葬予約が5日後のため、安置だけで1日7万円×5日間=35万円と聞いて呆れたが、この段階で何か言っても家族は気分の悪い葬式にしかなりません。

家族には言えませんでしたが、主宰する葬儀支援センターなら、供物の揃った祭壇前で納棺安置、5日後火葬ならプランに含む安置48時間から更に3日間安置が延び、ドライアイスは1回追加で問題なく、食事等は考慮せず、
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直葬プラン   69,000円+税=75,900円
逢える安置加算 10,000円+税=11,000円
安置追加3日間   15,000円+税=16,500円
ドライ15㎏   9,000円+税=9,900円
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税込総支払額 113,300円ですから63万円以上の差額が出る計算です。それにしても直葬75万円はどう考えてもあり得ない料金、令和の時代になってもボッタクリ葬儀屋は実在するようです。

安置1日7万円請求など普通の商売感覚ならできません。しかし現存するのですから同様の感覚を持つ葬儀屋の立場で考えると、1日7万円ふんだくれるなら出来るだけ安置日数を増やしたいと考えるでしょう。

「火葬予約が取れません」と言われたら反論できないでしょうから葬儀屋の遣りたい放題とも言え、それを阻止する方法は予約状況を印刷して見せて貰うことで真実である確認をする事ですが、事前に「県外の子供や故人の兄弟姉妹の都合もあるので、逝去連絡した時点での予約状況を見せてください」と伝えておけば良いでしょう。

僕自身、予約が取れず安置日数ががプラン内で納まらない時は予約状況を印刷して見せ、追加内容と費用と、考えられる葬式組合せ日程をいくつか伝えた上で最終判断を家族にゆだねています。

ただ2022年現在でも火葬予約は電話対応する斎場もありますが、電話対応の斎場は小規模で利用者も少なく予約は取り易いのが現実です。一定数の火葬がある斎場ならコンピュータ管理ですから予約状況の印刷は可能です。

千明の叔父さんのケースでは、葬儀屋選びの段階で間違ってるとしか思えません。逝去後に慌てて探すなど後悔の種を自分で撒いたようなもので絶対駄目なのが葬儀屋選びなのです。

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参考資料(お時間のある時にでも読んでみてください)
あんしんサポート葬儀支援センター  
代表ブログ 葬儀支援ブログ「我想う」

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