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将軍の日開催レポート:リスクを把握し、”あるべき姿”に向けた行動計画を作る【KINJOGUMI】

こんにちは。
あんしん経営をサポートする会です。

私たちは、定期的に中小企業の経営計画策定をサポートする「将軍の日」セミナーを開催しています。

企業の経営理念を明確化して経営の目的・存在意義を確認し、自社の強み・弱みを洗い出し現状分析を実施。そして、5 年後のあるべき姿を思い描き、未来からの逆算で経営計画を立案します。その後、計画を達成するための戦略を行動計画に落とし込みます。財務・会計のプロがサポートしながら7時間で完結するセミナーです。

今回は、採用に課題を抱えるKINJOGUMIが参加した「将軍の日」について、開催レポートをご紹介します。

▼企業情報
KINJOGUMI(金城組)
業種:建設業
創業:平成25年4月
事業内容:型枠工事一式請負業

未来に向けた人材雇用に課題

KINJOGUMIの代表・金城さんは、「将来を見据えた採用計画の立て方がわからない」という課題を解決するために「将軍の日」に参加しました。

現在のKINJOGUMIの従業員は、金城さんを含む3名です。1名は高齢でいつまで働けるかわからない。もう1名は技能実習生として雇用した外国人労働者のため、3年後に帰国してしまう可能性があります。現在は、外国人労働者が意欲的に業務に従事し成長しているため支障はありませんが、会社を未来に残していくためには、新たな人材採用を検討しなければなりません

事業は、特定の取引先から継続的に受注があるため、十分な売上・利益を確保できています。しかし、現在の売上・利益でどのような組織体制が可能なのか、新たに1名雇用する場合どれくらいの粗利高が必要になるのか、といった現状と”あるべき姿”の差分を数字で裏付けることができず、行動にうつすことができていませんでした。

多くの中小企業経営者は、よほど会計知識に精通していない限り、金城さんのように決算書の情報から新たな一手を決断するのは困難です。

リスクを把握して回避策を作る

今回の「将軍の日」セミナーは、あんしん経営をサポートする会の会員事務所である税理士事務所SASGAが実施しました。

結果、短期的には順調に見える売上にも、5年先を見据えた時には課題があることがわかりました。特定の取引先からの仕事があるというメリットは、売上を特定の取引先に依存しているというデメリットでもあります。取引先の環境が変化すれば、これまでと同じように仕事があるかどうかはわかりません。売上の現状維持はリスクです。リスクを回避して人材採用を可能にするため、経営計画を基に新規取引先の開拓に向けた行動計画をまとめました

また、売上の柱が型枠大工一本であることも課題であると感じており、工事の種類を増やした場合の新規事業参入におけるリスク検討も行いました。

堅実な経営判断が可能に

「将軍の日」に参加後、金城さんは「将来の不安を感じられてよかった」と話し、経営リスクを明らかにできたことに価値を感じていました。不安を感じることで無謀な判断を避けることができ、対策ができる。不安を感じることはむしろいいことであると捉える金城さんの感想はとても印象的でした。


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