凍え死んでもアイスアメリカーノ。
決まって○○を頼む人々。
前回は国民のソウルフードを紹介したが、
今回は、国民のソウルドリンクを紹介したい。
韓国にはカフェがそれこそ至るところにあり、基本どれもが空いているというカフェ天国であるが、決まって頼むものがある。
アイスアメリカーノ。あまりなじみのない方もいらっしゃると思うが、韓国には얼어 죽어도 아아 、凍え死んでもアイスアメリカ―ノという言葉があるくらい、冬の寒い日にだってアイスでこのドリンク頼む。
そもそもアメリカーノって何なのか。
一言で言ってしまえば、水のような薄いコーヒーである。ショットに水を並々注いだらはい出来上がりというものだが、本当に水替わりに飲むくらいちょっちゅう飲むし、量が多い。
正直コーヒー好きからしてしまうと、とても飲めた代物ではない、という方もいるが(コーヒーの本場シアトル出身の友達は、アメリカ―ノはいつも飲めないと言っていた)、慣れてしまうと不思議と注文するようになっている自分もいる。
確かに、辛い、味の濃い食べ物を食べた後に、濃いコーヒーは合わないことから、この薄いコーヒーが飲まれることは理解可能だか、なぜアイスなのか?
ソウルの緯度は大体東北と同じくらい。冬は冷たい風が吹き、マイナス10度の日だって珍しくない(ちなみに2020年の1-2月は2-5度が平均で暖かすぎてビックり)。ロシア人でさえモスクワより寒いといつも言っていた。
その中で、アイスのカップを持つことでさえ末端冷え性の私には信じられないが、どうも韓国人は体をすっきりさせることが好きなようだ。
シウォーナダ!ってよく言うよね
시원하다(シウォナダ) :涼しい、すっきりしている、という辞書的な意味があるが、この感覚を得られたら韓国人といってもいいほどの奥深い言葉だ。
熱いお風呂に入ってもシウォーナダ!、辛いチゲを食べてもシウォーナダ!
熱いもの、辛いものを食べると逆に涼しくなるともいうけれど、どうも気持ちをすっきりさせてくれるものを好む傾向にある。
そこでアイスアメリカーノ。
気持ちが高ぶりやすく体が熱くなっているのかは知らないが、心身をすっきりさせてくれるアイスアメリカーノをごくごく。
韓国っぽいアメリカーノを試してみるなら
韓国っぽさがあるアメリカーノを試してみるなら、量が多くリーズナブルなCOFFEE ONLY。
弘大・新村付近にはいくつかあるのを確認しているが、ホットMサイズが900W(約90円)くらいともあって、韓国内でもこのカフェの運用方式が話題になっていた。
テイクアウト専用、機械での注文などで、コスト削減をしているのだろうと思う。
アイスLアメリカーノはもうちょっと高めだが、ほかのカフェに比べるとよっぽど安い。
ほかにも、店内で飲みたいようであれば韓国オリジナル、エディヤコーヒーもなかなかおすすめだが、ほかのカフェは正直長時間いない限り、ちょっとお高めでコスパもあまりよくないような気もする。
韓国カフェでのドリンクについてはまた別の機会で。
ここまでアメリカーノを紹介してきたが、ぜひ一度韓国にお越しの際は、韓国人の日常を体験してみよう。
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