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メアリーミーカーのコロナレポートに対するコメント

ANRIの(鮫)島耕作です。メアリーミーカーからコロナレポートが出ていたので備忘録も兼ねてメモ。

アウトラインは以下の通り。

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特に自分が気になった点についてトピック立て。
(1)WFHの弊害

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WFHの代名詞としてzoomが爆伸び。確かにzoom等により、会議は無駄が省かれ打ち合わせ時間が短縮化され効率化されたとの声もある。一方で最近周りでよく聞くのはzoomではちょっとした雑談が言えないとの声。オンライン上で気軽に雑談できるサービスの需要はありそう(tandemとか?)。あと、某商社の友達から聞いたのは、オンラインでの利便性ゆえにこれまでより社内会議が増加したとのこと。無駄な会議がかなり多いらしく、スケジューラーから社内会議の数や時間が極端に長く無駄が多い上司を管理するサービスや、誰がどの会議に参加してどのプロジェクトを進行させているかを一元化して見える化させる機能、zoomから自動で議事録を作成+議論の熱量が多かった部分をハイライトする機能等は日本の大企業向けに増えそう。
また、チーム内でなかなか発信しないタイプのメンバーがリモートになりメンタル不調になるケースが増加すると思う。解決策として、より個別最適化されたメンタルケアサービスが増えそう。実際、USではオンラインセラピーのTalkspaceでユーザーが爆伸び、コロナ関係の問い合わせも急増とのこと(出典:Bloomberg)

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(2)行政サービスのデジタル化(Gov Tech)

紙、リアルでの本人確認、印鑑などなど、これまで日本ではなかなか進んでいなかった行政サービスがようやくデジタル化が進む可能性がある。シンガポールではコロナに関する情報配信をTwitterやWhatsAppで配信。USでは緊急融資について紙ではなく、IntuitやPaypay、Squareを推奨しているとのこと。日本でも一日でも早くそうなる日が来ることを、、、

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(3)DX化が進むものの、、

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特に日本の大企業はこれからクラウドサービスの活用が進むと思われ、SaaS需要は拡大するのでは。一方で、彼らはセキュリティー対策が甘々なのでおそらく半年から一年を目処に複数の大きなインシデントが発生して、サイバーセキュリティー需要が増えそう。

(4)雇用のシフト

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運搬(トラックドライバー)やEC+物流(倉庫管理)、ヘルスケアの領域で求人が急増。オンデマンドのワーカーが急増しており、新規雇用者の身元確認できるサービス(Checkr)や解雇された人々の再雇用を支援するサービスが求められるのでは。例えばVRを活用した職業訓練サービスとか。
USでAccentureは大手ホテルチェーンや大手小売と提携し、再雇用を支援開始(出典:Bloomberg)。

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(5)ヘルスケアの変化

オンライン診療や、常時接続のIoTデバイス、ポイントオブケア診断(小型機器や迅速診断機器を活用したリアルタイム検査)、各システム間の連携等へのニーズが高まるとの指摘。昔からずっと思ってるんだけどいい加減、電子カルテはクラウド化して病院間できちんと連携して欲しい。(日本ではクラウド化はまだ10%)

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USでは肥満患者と糖尿病患者のコロナ感染後の病態悪化が深刻化しているらしい。室内で運動不足、不規則な生活習慣の悪化が加速しそれらの患者数が今後さらに増加するはず。これまでIoTデバイスをつけても行動変容に結びつけるのは難しいと思っていたが、待った無しの状態なので、各家庭で例えば血糖等のデータとライフログを取り、行動変容まで繋げられる機会なのかもしれない。ヘルスケアデバイス再興の可能性。

日本でもオンライン診療はこれまで初診対面の原則が緩和され、今後オンライン診療・オンライン服薬が普及進んでいくか。一方で薬のoverdoseや不要なオンライン診療が発生してしまい悪用されるリスクも。それらのリスクを排除した上で前に進めて欲しい。

(6)IT起業家がバイオ/ヘルスケアに参入するか

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日本でもバイオテック/ヘルスケア領域に関する注目が高まっている。そこで、いわゆるIT/ソフトウェア領域で勝負してきた起業家がバイオテック/ヘルスケアで勝負をかけるケースが今後増えてくるのではないか。日本は技術シーズはあるものの、その技術を事業に結び付けられる起業家が圧倒的に不足しているのでこれは長期スパンで見ると日本のスタートアップの変革期なのかもしれない。

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