ある鄙の祝福【詩】

安寧も平穏も
それは静寂が与えるのか

行き交う人もなく、騒々しい木々の葉擦れも
湿ったアスファルトを踏みしめた微かな波紋も、
私に『何も考えなくていい』とざわめきかけてくる。

静寂こそが私を堕落へと誘う先導者。
私はそれに決して耐えられぬ
私の内部を遥かな外部への炸裂へ
外部への炸裂へと
弾丸で私の胸を撃ち抜いてくれ

この街で生きるべきでなかった者達よ
くずおれて夜空を見上げよ
深遠なる煌ける星々が孤独者への祝福。



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