とある田舎の公園にて
人気のない
静寂した
田舎の公園を
しっかりと
しっとりと
練り歩く。
朝雨のせいか
秋の薫りより
土の薫りを
強く感じた。
展望台があったから
湿った落ち葉を踏みしめ
木々のざわめきや
小川のせせらぎを
聴きつつ
登っていく。
…なんてちいさい町だろう。
私の視認出来る範囲に
すっぽりと収まって
しまうほどしかない。
でも、美しく感じた。
帰り際、慰霊碑を見つけた。
無論、戦没者を祀ったものだ。
そうか。
この私のスケールに収まる
それくらいしかない町でも、
町中が嘆き悲