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「NO-GATE」というカタチ

私たちが発信しているネットラジオ「藤原ナオヒロとJOMI.KのMidnight Desert」の第176回では、「NO-GATE」という音楽ユニットとして活動している自分(JOMI.K)と藤原ナオヒロの関係性のようなものに、図らずも触れているが、ここで少し補足しておこうと思う。

本編では、だいぶ端折って喋っているのだが、私が藤原ナオヒロと出会ったのは、かなり人間不信が深刻な時期で、実はポップスをやるのはもうやめよう、と思っていた頃だった。
音楽業界というよりエンタメの世界の、ちょっと面倒くさいあれやこれやが原因だが、この件に深く触れると間接的に誰かを中傷することにもなりかねないので、そのあたりは胸にしまっておく。ただ、そんな時期にナオヒロが歌手を目指して上京し、紆余曲折の末に、何の因果なのか、私がプロデュースすることになってしまった…。
ラジオ本編では、彼は私の第一印象を「めちゃくちゃ怖かった」と語っている。
自分としては別に怖い態度で接していたつもりはなかったのだが、今思えば、それはある種の防御行動の裏返しだったのかもしれない。
誰かを信じ、誰かに期待することで、再び深く人間不信に陥ることを無意識に避けていた…たぶんそんなところだろう。
だから、これは、奴が思い上がるといけないのであまり言いたくはないのだが(藤原ナオヒロはすぐにつけあがる性格だ)、彼はある意味、私の恩人だ。
またこうしてポップスの世界に引き戻してくれたし、「役割」を与えてくれたと言ってもいい。人間不信の沼から完全に抜け出せたとは思っていないが、少なくとも信頼できる仲間はできたわけだ。
現在はプロデューサーとアーティストの関係というよりも、共同プロデュース、共作ユニットというスタイルでやっている。
なぜなら、ある時点から、この「NO-GATE」というユニットでは藤原ナオヒロのためというより「自分のためにやろう」というキモチに変わったからだ。
そう思うことで「対等」な関係になれたと思うし、自分の「やりたい」を追求できるようになった。
このカタチが理想形なのかどうかは自分でも分からない。
ただ少なくとも、藤原ナオヒロのここ数年の「成長」ぶりには目を見張るモノがある。

だから、これで良いんじゃないかな…と今は思うことにする。


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