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J-PlatPatのキーワード検索で発明の名称・要約・請求の範囲のOR演算をする

「知財情報を組織の力に🄬」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。

今日は初心者向けのJ-PlatPatのキーワード検索に関する記事です。

既にご存じの方も多いかと思いますが、数年前のJ-PlatPatの機能改善で[要約+請求の範囲]という検索項目がなくなってしまい、

発明の名称、要約/抄録、請求の範囲とバラバラの検索項目になってしまいました。

ただ、発明の名称と要約/抄録と請求の範囲のOR演算をしたい、要約/抄録と請求の範囲のOR演算をしたいという場合がありますよね?

というわけで、今回はJ-PlatPatで発明の名称・要約・請求の範囲キーワードのOR演算をする方法について解説します。

テーマとしては「アトピー性皮膚炎」を取り上げます(私が小学生以来、ずっとアトピーに悩んでいるので)。

まずは、デフォルトの選択項目メニューで以下のようにキーワードを入力していきます。網羅的に抽出するために近傍検索を用いています。

このまま検索してしまうと、発明の名称と要約/抄録と請求の範囲のAND演算になってしまうので、この状態で[条件を論理式に展開]をクリックします。

すると、このような論理式の形に変換されます。この論理式を手入力で

のように修正すれば発明の名称と要約/抄録と請求の範囲のOR演算になります。

またこの論理式は

[アトピー,5N,皮膚/(TI+AB+CL)]

という形式で記載することも可能です。J-PlatPat論理式は入力できる文字数に制約があるので、他のキーワードや特許分類を用いたい場合は、上記のような形で発明の名称と要約/抄録と請求の範囲のキーワード範囲をまとめると良いでしょう。

というわけで、今日はJ-PlatPatのキーワード検索で発明の名称・要約・請求の範囲のOR演算をするという初心者向けの解説記事でした。

J-PlatPatの検索方法については以下のマニュアルや

FAQでも確認することができますが、

実際に特許検索・特許調査や特許分析の場面で用いる際には、少し分かりにくいところもあるため、今後このような初心者向けのTipsについても本noteで取り上げていこうと思います。

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