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海外特許調査に必須の欧米共同特許分類(CPC)【前編】

Weekly特許検索では、J-PlatPatを用いた日本特許検索を中心に話してきましたが、今回は海外特許検索を行う際に利用する欧米共同特許分類(以下、CPC)について解説していきます。

前編では、そもそもCPCって何ですか?CPCってどういう国の特許に付与されているんですか?海外特許検索を行う場合のCPCの使い方などのCPCの基礎について説明します。

そもそもですが「海外特許検索を行う際にCPCって使った方が良いの?」に対しては”Yes”です。ぜひ使ってください。ただ、使う際の留意点がいくつかありますので、以下で順次説明していきます。

1.CPCとは?

まずCPCとは何か?について説明します。

CPCとはCooperative Patent Classificationの略で、日本語では欧米共同特許分類(欧米協同特許分類と表記されることもある)と言います。欧米とありますので、欧州特許庁(EPO)と米国特許商標庁(USPTO)が連携してつくった特許分類です。

CPCは2013年1月から正式導入されましたが、それまでは

欧州:欧州特許分類(ECLA)、欧州特許庁庁内分類(ICO)
米国:米国特許分類(UPCまたはUSPC)

とそれぞれ独自の特許分類を利用していました。簡単に言ってしまえば、この3つの特許分類が1つに統合されたと考えていただければ良いでしょう。

CPC=ECLA+ICO+USPC

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