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スマートコンストラクション・コンテック(建設×IoT)関連の特許を調べる【中編】

前回月曜日に配信した前編ではIoTはどのような要素から構成されているか、またIoTおよび建設関連の特許分類について確認しました。

中編の今回は前回作成した検索式でヒットした特許をベースにして、キーワードやFタームなども含めて他の特許分類を検討していきます。

1.特許検索マトリックスの確認

前編では、ここまで特許検索マトリックスを作成しました。

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注:前回のマトリックスからG06Q50/08を修正しました。前回は「データ利活用」の列のみでしたが、G06Q50/08は建設業のビジネスモデルなので「建設・建築」と「データ利活用」の2列にまたがる分類に修正しました。

特許分類の定義について確認しておくと、

E02F 掘削;土砂の移送
G06Q50/08 ・建設業
G16Y モノのインターネット[IoT]に特に適合される情報通信技術
H04M11/00,301 ・遠隔制御,遠隔監視に適合されたもの
H04Q9/00,301 ・グル-プ9/02から9/16に包含される呼出し方式またはその他の呼出し方式に共通する事項
H04W4/00 無線通信ネットワークに特に適合するサービス;そのための設備

でした。前回の検索式は

[E02F/FI]*[G16Y/FI+H04M11/00,301/FI+H04Q9/00,301/FI+H04W4/00/FI]

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で217件ヒットしました。

IPCやFI同士のAND演算は、適合率が高い集合(=ノイズが少ない集合)を形成できますが、再現率が低い集合(=モレが多い集合)となってしまいます。

しかし、検索式を作成するためのキーワードや特許分類を検討する上では、ノイズが少ないので、まずはキーワードでの予備検索だけではなく、IPCやFI同士のAND演算を予備検索として利用しても良いでしょう。

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