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特許分析を行う際の分析軸設定④-特許公報の独自分析軸への分類展開-

特許分析を行う際の分析軸設定シリーズも最終回となりました。

最後に、前回説明した独自分析軸に対してどのように特許公報を紐づけていくのかについて解説します。私はこの紐づけ作業のことを分類展開と言っています。

例えば独自分析軸の課題として「低コスト」や「小型化」、「軽量化」などの分析軸を設定したら、分析対象母集団に含まれる公報1件1件に対して、この公報は「低コスト」、この公報は「小型化」、この公報は「低コスト」と「軽量化」といった具合にフラグを立てていく作業です。

11. 独自分析軸へ分類展開するにあたって

前回の最後に、独自分析軸に特許公報を分類展開していく方法として

1)公報を読み込んで分類展開
2)機械的に分類展開
3)AIで分類展開

の3つを紹介しました。

1)についてはひたすら公報を読んで、独自に設定した分類項目へフラグを立てていく作業となります。ポイントとしては分類軸へ展開する際に読み込む範囲(例:タイトル・要約・クレームのみか、または全文・図面も含めるのか)を決めておくということです。一般的には「タイトル・要約・クレーム」を読み込むことが多いのですが、分析軸のタイプ(たとえば素材の配合比率やパラメータなど)によっては「タイトル・要約・クレーム」だけでは十分ではないので、「全文」まで含めて読み込みます。

また、3)については私自身がAIツールを自作しているわけではないので、Patentfieldの機能を最後に紹介いたします。

今回の記事は主に2)について解説します。

12. 機械的に分類展開

12-1. 機械的に分類展開するための基本テクニック

最初に、機械的に分類展開するためのExcel関数のテクニックについて紹介します。分類展開に利用できるのはExcelファイルでダウンロードできる特許リスト上の項目(発明の名称、要約、IPC、FI、Fタームなど)になります。

まず以下のような特許リストを準備します。サンプルとして養殖技術の母集団を利用します。

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Fタームの2B104(養殖)の観点AAは

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となっていますので、

画像3

のように単純にFタームを分析軸として設定した場合を考えてみます。

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