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もう一度出会いを

目覚めると俺は中学三年生だった。

どうすればいいか悩んだが、志望校に受かることにした。中三の頃、母との仲は普通だったが、受験後なぜ志望校に落ちたのか言い争いになり、それ以来ろくに口も聞かず、結婚式にも出てくれなかった。

勉強についていけるか不安だったが、一度やったという経験は大きかった。二度目の中三というのを楽しみつつも、勉強に精を出し、ついに俺は志望校に受かることができた。

高校に入ったらやりたいことがあった。妻と甘い高校生活を送ることだ。出会ったのは高校だが、付き合いだしたのは大学から。かつての高校時代は、母と険悪なことと反抗期で、暗い三年間だった。高校時代から妻と付き合うことで、明るい三年間を過ごす。そう思ったときあることに気付いた。

妻とは滑り止めの高校で出会ったこと。高校で傘を貸したことで、大学で会ったとき話すキッカケが出来たこと。

このままでは妻と出会えない。

【続く】

さぽーとすると映画館にいくかいすうが増えます