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【イベントレポ】なぜ起業家にはメンターが必要なの?15の質問で白熱議論されたイベントを1万字ガチレポート!

こんにちは。Another works加藤です。
今回は5/8に開催されました、徹底議論!なぜ起業家にはメンターが必要なのか 〜起業前、起業後のフェーズで変わるメンターの役割〜に参加してきました!

豪華3人の起業家に、メンターについて議論いただくという今回のイベント。業界もマーケットも異なる若手起業家の三者三様の回答により、議論が白熱した非常に中身の濃いイベントとなりました!イベントの様子をこちらでレポートします。

始めのあいさつ

大林:企業前後でどのようにメンターの在り方が変わるのか、実際に何をしているかを経営者3人でお話し出来ればと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!

麓・坂本:よろしくお願いします!

登壇者紹介

徹底議論!なぜ起業家にはメンターが必要なのか 〜起業前、起業後のフェーズで変わるメンターの役割〜

徹底議論!なぜ起業家にはメンターが必要なのか 〜起業前、起業後のフェーズで変わるメンターの役割〜 (1)

徹底議論!なぜ起業家にはメンターが必要なのか 〜起業前、起業後のフェーズで変わるメンターの役割〜 (2)


パネルトーク

パネルトークでは事前にいただいた質問にそれぞれご回答いただきました。

起業前起業後ではどんなメンターが良かったか?

麓:僕が起業前に欲していたのは、心の問題を解決してくれるメンターと、実務的な部分の落とし穴を教えてくれるメンターでした。起業後は、自分の2.3つくらい先のステージにいる起業家の方や経営幹部の方が僕のメンターとして関わって下さいます。

起業前は普通にサラリーマンをやっていて、起業家や経営者とは無縁の世界だったんです。ひょんなことから自分の中で起業したい気持ちが湧き、タイミングも揃ったのですが、その時は起業について何も分からなかったんですよね。どうしたらいいかわからない状態から、道しるべを教えてくれたのが心のメンターでした。その人は、前職の創業者の方で、「面白いことするならサポートするよ!」と言っていただいて、その経緯で出会いました。

実務の部分でも、起業してからのお金や仲間の集め方事業計画の作り方って誰も教えてくれないんですよね。それを知らずにやっていくと落とし穴に出会ってしまうことが多くて。トラブルを回避するために、信頼出来る実務を知っている方をメンターにつけてお話しをする、という事がよかったと思います。

大林:僕は創業前に麓さんにメンターについていただいていたのですが、そのような実務的なメンターについていただいていました。

麓:大林さんと僕の出会いは、トピカを創業して2.3年目の頃、サービス拡販の為に当時大林さんが所属されていた会社の顧問紹介サービスを利用してようとしていたんです。大林さんが僕の会社の問い合わせフォームにメールをされたことが出会いのきっかけで。メールの内容からこの人イケてそうだなと思い実際に会ってみたら、大企業の顧問紹介サービスのトップセールスだったんですよ。この人と付き合ってみたら面白いかなと思い、契約をして顧問の紹介をしていただいてたんですね。そうこうしているうちに大林さんが退職され、起業されるタイミングになって。

大林:気づいたらメンターになっていただいていたという形でしたね。笑 カフェでコーヒー飲みながら、わからないことを片っ端から聞いていました。起業する上で必要なこと、株の仕組みなどリアルなところも教えていただいて。落とし穴を最初に防ぐという意味で、自分の先を歩んでいるメンターはとてもいい役割になるのではと思います。

坂本:創業前後共通して、答え合わせ出来る環境か否かが僕は大事だと思っています。起業年数や売上の規模などに合わせてこの考え方で進んでいいのか、という答え合わせが出来る人かどうかが、特に創業後には圧倒的に大事なのではないかと僕は思いますね。

麓:よく経営者は孤独と言いますが、メンバーのことは社内の人間に相談出来なかったりするんでするよね。一度立ち上げ時期に優秀なメンバーを外部から連れてこようとした時、いきなりストックオプションを求められることがあったんですよ。その時はメンターから「株の問題とかお金の問題は不可逆だから、きちんと解決しないと泥沼化する」っていうのを事前に聞いていてたんです。第三者であり且つ経験者の目線で契約書の書き方など教えてもらい、その件は解決出来ました。

事業フェーズが変わる毎にメンターも変わっていくのですか?


麓:人は変わりましたね。創業前後の1.2年は投資家や株主前職の関係者等でしたが、だんだんと情報の非対称性が起きてくるんですね。一番最初は知識0のひよっこなので、業界やマーケット、経営のことは、基本的に外部の人の方が詳しいんです。けれども、自分の業界で進んでいくと情報の濃度などにズレが生じて、話が噛み合わなくなったりしたんです。時間、考え方、知識レベルのズレが出てくるので、そこを考慮して、メンターを変えた方がよいと思いますね。

坂本:僕の場合はフェーズを心技体に添って考えています。心、スキル、アクションで、起業したばかりの売り上げを出す時と、その売り上げを倍にしたい時はそれぞれ必要になるスキルが異なってくるんですね。どう売り上げを作っていくのかはフェーズによって変化していくので、そのスキルによってメンターの変更が大切であると思います。

どういうメンターが実際についたか?


大林:実際は3人のメンターがついています。麓さんについていただき、僕らの先を進んでいる経営者として、サポートをしてもらっています。もう1人が、学生時代インターンをしていた会社の代表が、先ほどの心技体で言うと心の部分のご相談について乗ってくれています。組織や人についてご相談するケースが多かったりします。創業半年後くらいから月1程度でランチをお願いして、メンターになっていただきました。もう1人は某上場企業の役員の方に、事業の壁打ちとマネタイズグロースを詰めてもらっています。それも月1程度ですね。経営者になるとあまり詰められる経験がないので、とても貴重な機会になっています。

本日のお昼にyentaで出会った方とランチをしていたんですが、1人で人事をしていらっしゃるそうで、そういった時にもメンターって必要なのかなと思いました。社内でメンターがいなければ、社外にメンターを作るというのは社会人でお勧めな方法かなと思います。これは起業家ではなくても必要ですね。

麓:創業前は、先述の通り前職のソーシャルゲームの開発会社の創業社長2人が、エンジェル出資メンタリングをしてくれていました。その2人は性格が真逆で、1人は数字に強く、事業を作るのが得意な方。もう1人はハイパーポジティブで発想力がある方だったんです。だからこそ、悩みによって相談する人を変えていました。経営者として自信がついてきたタイミングから業界の知識が強くなっていくので、業界でもう一歩先を走っている方に相談するようにしていました。そこからさらに、自分の会社の事業規模を大きくするために、上場を経験している事業立ち上げの経験が豊富な方に、事業の詰めをお願いしています。

坂本:僕が起業前に一番最初につけたメンターは本の中の人物なんです。メンターっていろんな形があると思っていて、必ずしも実在する人物ではなくてもいいんです。僕はそれぞれ心技体の部分でメンターを変えていて、起業前だと心の部分は稲盛和夫さん、技の部分は星乃リゾートの星乃さん、体の部分ではのダイキンの井上会長、この3人の分野を考えながら23.4歳頃はずっとこの人たちの本を読んでいました。この3人の心技体が揃ったら最強だなと思って。

また、僕は20歳の頃に包丁で刺され入院していたことがあったんですが、同じ病室で知り合ったのが経営者の方だったんですね。笑 入院中に知り合った方に企業や経営を学ぶという出会いがあり、その人が今思えば最初のメンターでしたね。

麓:起業してから一層メンターになりゆる人と出会うことが多かったという感覚があります。サラリーマンの頃は周りにいなかったし、そもそも会いたいとも思ってなかったんですね。自分が不安な状況で課題を持っているからだからこそ、アンテナを張り、そして出会えることがなのかなと思っています。

大林:僕もそうでした。企業前の話って本読んでもわからないし、書いていないことも多くて。

麓:教えてもらう側って自分が無知であることをわかっているので、何でも聞けることがいいですよね!僕からすると大林さんにカフェで相談を受けたとき、資本金にいくらがいいんですかと言われて、いや別にいくらでもいいよって思ったんですが。笑 でも、確かに自分も最初分からなかったなって思うし、大林さんが謙虚だから、教えてあげようって思うんですよね。自分が同じことで困っていたから教えてあげようっていう気持ちになるのは起業家のメンタリズムというか。なので聞けばなんでも答えてくれると思います。

坂本:聞いていいかわからないっていう質問はありますよね。自分が唯一無二のことをやりたい時って特に、一歩先を走っている人というのは見つけにくくて。それを悩んでる人って多いんじゃないでしょうか。

麓:誰に聞いたらいいかわからないことは、逆に誰にでも聞いていいと思っていて、僕の場合はyentaで募集をしていましたよ。

大林:見つけ方の部分だと、メッセンジャーとかDMとかでも僕は全然いいと思っていて。欲しい時に欲しいと思えば、勝手に縁が回ってくると思っています。(全員頷く)
…この3人がそういってるんで信じてください。笑

ただ、願い続けてDMを送る、といった行動することが重要であると思います。あとは、坂本さんがそういうサービスを作ってますので、そちらまで。笑

メンターをつけるなら同じ業界の方がいいのでしょうか?


麓:僕は同じ業界と異なる業界に、両方いた方がいいと思います。同じ業界のトッププレイヤーも、業界は違うけど心の面でも支えてくれる方も選びました。多ければ良いわけではないし、何人が良いという正解はないですが、どちらの面も補っているといいと思います。

坂本:ただ、メンターの数を増やすと起こりがちなのですが、複数のメンターがそれぞれ違う回答をした時は一見迷ってしまいますよね。思い出してほしいのは、この件では誰が主役かということで、メンターは主役ではないんですよ。起業家が主役なので、自分が正しいと思った事の芯を曲げずに、アドバイスを取捨選択していくことがとても大事だと思いますね。

メンターはどれくらいの頻度で会うのが良いですか?


麓:僕は基本直接会わないタイプですがメッセンジャーなどでやりとりしてますね。会うのは月1程度で、事業の進捗確認をしています。それこそ最初は不安だったので、毎週話してましたよ。笑 対して進歩もしていないのに、不安で毎日会いたいと思っていましたね。

坂本:やはりフェーズによって変わっていくなと思っています。最初は毎日会いたくなりますが、乗ってくると月1程度から2ヶ月に1回ということもあるし、加速させたい時は沢山会った方がいいと思いますね。会社の課題やミッションの内容にもよって変わると思います。あとは、MTGだけではなく気軽にご飯行くのも大事です。人としてのつながりは大切にするべきですね。

大林:麓さんとは創業期に何度か会っていて、今でもメッセンジャーでやり取りさせていただいているんですが、僕は何か返さなさないといけないなと思い1度ラーメン凪をご馳走したことがあるんですよ。笑 (麓さん爆笑)

麓さんとはメッセンジャーベースで、他の上場企業の方とは月1、リアライブの社長とも月1回、ランチをする感じです。

事業を進めていくと、悩みを解決する力が徐々について着たりするので、自走出来るようになっていくんです。でも最初は何で悩んでるかも分からないし、とりあえず分からないから聞くみたいな状況で、不安になるんですよね。だからこそ、自己都合でメンターに会いに行くことが大切だと思うんです。

坂本:僕も自己中でいいと思っていて、企業家マインドとしても自己中になることは必要だし、それでラーメン奢ってくれる後輩いたら可愛いじゃないですかって僕は思いますね。笑

メンターと企業家の間に何らかの支払いが発生するのでしょうか?


麓:エンジェル投資してくれた方が最初のメンターとなっているので、お金の関係はありますね。今の起業後の事業を教えてくれる人は実務で動いてもらっているので、もちろんお金は支払っています。僕と大林さんに関してはラーメン凪1杯の関係です。笑 でも僕は、飽くまで大林さんのサポーターだと思っているので、これで成り立っています。

坂本:先ほどお話しした投資をして貰わなかったというのは、いいメンターもいればそうじゃないケースもあるからなんですね。(一同大きく頷く) そこで事業を取られたくないし、後になって凄い報酬になるのは嫌だなと思い、支払い額を相談してメンターをつけていました。投資や株の概念がなく、サービスとして支払うことがスマートだと思っていたので、麓さんとは真逆の経営戦略ですね。

麓:僕も前職の創業社に出資するよって言われたんですが、出資の概念がわからなかったんで、なんか怖いからいいですって断りました。笑 ただ、事業を大きくしていく過程で、手段の一つとして出資していただくことを考えました。6,7年一緒に仕事していたので、信頼関係が出来ていたし、自分のことを搾取しないと判断していたというのもあります。実際に僕がやることに否定する様なことはしないし、すごくいいサポーターであります。ただそうはいかないサポーターがいるのは事実ですね。

メンターをつけて失敗したことはありますか?


麓:ないですね。基本マイナスに働くことはないんじゃないかな。会社の業績が落ち込んで、相談するのが億劫ってことはありますけどね。笑 

大林:正直な話、全くないですね。全員信頼していたので。麓さんに関しては前職のお取引先なのもあり、人となりは理解していて信頼していましたね。
ご紹介していただいた方を何故信頼出来るかというと、麓さんからのご紹介だったから。それに尽きるなと思いますね。

坂本:逆に僕は、信頼をしてはいけないと思うんですよ。この事業の主役は自分なので、選択したのも決断したのも自分になるんです。信頼する、という考え方ではなく、この人に任せるという形で自分で責任を負うことなのかなと思うんですよね。

麓:前職の商業者に関しては、その人の言う事を聞いて成果が出た経験があったから、この人だったら大丈夫だなと思っていました。相性も大事だと思いますね。後は、年齢は気にしたりしますか?

坂本:年代は大事ですね。たとえカーネルサンダースでも違うなって思うし、先ほど上げた人も現時点でメンターになって欲しいかというと、違うと思っていて。年近い方が、同じ時代で経験したことが変わっていくんですよね。何歳で起業するかによっても、メンターの付け方は変わってくるのではないでしょうか。

大林:僕はメンターの再現性を見てますね。この人は僕が将来経験しうることを今の時代に経験しているのか、僕が経験しそうな落とし穴を踏んでいるのか避けられているのかという点で、その人から学ぼうと考えています。そうなると同じ年代も多くなっていくのかもしれません。

異性のメンターはどう思いますか?


坂本:全然いいと思います。むしろ違う観点から教えてくれそうですよね。その点に関しては、自分のサービス展開によって抱き合わせて考えるといいかもしれませんね。異性向けのサービスを展開するのであれば、つけた方がいいかもしれません。

シードからシリーズまで金額感はどのような感じですか?


坂本:高いところだと年間2000万の所なんかもありますね。それがいいかはどうかは置いておいて、支出するということがす凄く大事だと思います。

麓:先にお金を払っている分、より大きいコミットを求めることが出来るんですよ。敢えて契約をするってメリットもあると思います。

坂本:なあなあにしないってことって大事ですよね。報酬を支払った方が、使ってみて初めて自分に返ってくるのが実感出来ますし、投資回収しようという気持ちが自然と湧くので凄くいいと思います。

大林:私は一切払っていないですが、すべて最初に確認し、同意の上でこのような形にしています。麓さんには、「どうしてここまでしてくれるんですか?」と聞いたことがあったんですが、「自分もこうやって教わってきたから」と言っていただいたんです。

麓:おれめっちゃいい奴やん。笑

大林:前々職の後輩が起業していて、メンターについているのですが、麓さんから教わってきたことを全て教えました。何で無料でここまでしてくれるんですか?とは聞かれなかったんですが、同じことを言いた過ぎたので「自分もこうやって教わったからやってるんだよ」と自分から言いました。笑 彼の心にも響いているといいのですが…。
ただ、こういう連鎖は続いていったらいいなと思っています。

麓:僕は仲間が欲しいっていうのが大きいんですよね。自分が多くの仲間と起業できる環境のが非常に楽しいので、そういうのを味わってくれる機会があるなら、なんでもサポートしたくなっちゃうんですよね。

メンターになるためにはどのような事が求められますか?


麓:メンターになろうと思ったことは無くて、今回初めてメンターやってますよねって声をかけられて自覚しました。笑 大林さんのケースで行くと、大林さんが成功したら楽しいからっていう気持ちでお手伝いをしています。絶対に伸びるマーケットなので、成功するのが目に見えるんですよ。それを傍で見ていたいじゃないですか。仲間が成功しているのを見ると、僕も頑張ろうと思えるし。

坂本:人の成長を喜べるか否かが資質としては必要かもしれませんね。人の成長を喜びとして感じることが出来る人、もしくは一番最初に開拓出来る人ですかね。

メンターとしてよく聞かれる質問はありますか?


坂本:会社ってどう作るんですか?って質問はよくあります。でもそれってネットで調べられるんですよね。自分で出した解の答え合わせとして、どう考えているかを伝え、意見を求めるような形が濃い時間を過ごすことに繋がると思うんです。それはメンターを見つけるポイントとしてもあって、そういった質問をするような方に付け込む投資家のケースもあるので、そこは気をつけた方がいいですね。大林さんは逆にどういう筆問をしていましたか?

大林:設立方法は会社設立freeeに聞きましたね。または経営者の友人に聞きました。単語ベースでわからないことはいくらでも調べられるので、それ以外の資本金の話などは麓さんに聞いたり、曖昧な質問はメンターの方に聞いていました。実際にした質問だと、シードのエンジェルラウンズの相場資金調達の部分と株の仕組み共同創業で気をつけたことなども聞くようしていました。


Q&A

非常に多くの質問を頂きましたが、ここではピックアップしてお伝えいたします。

良く出くわすトラブルやあるある失敗談を教えてください。

麓:お金の問題は1番出くわすことが多いですね。お金の問題、そして創業者間の問題に出くわした経験があります。

お金は出資を受けていると、自分で稼いではいないお金が入ってくることで意思決定がおかしくなるんですよね。恥ずかしい話ですけど。ジャブジャブ使って気づいたら支払いが、みたいな状況は全然ありましたね。

創業者間の問題というのも必ずありますね。僕の場合は前職の創業者が共同創業で成功していたので、その事例を聞き契約書をお互い結びました。株の話や給料、お互いの責任の話を全部契約上の書面にして決めたんですね。
その後、創業から2,3年経ってくると落ち着いてきて、刺激が無くなってくるんですよね。そうすると矛先が相方に向き、会社の雰囲気が悪くなり、会社の業績が落ちていく、ということも経験しました。それを打破するために、2人で熱海旅行に誘ったんです。笑

2人で観光した後、今後どうしたいか腹を割って話し合ってみたら、分かりやすいもんで会社の雰囲気が良くなった、という経験があります。

大林:株の問題と創業者間の問題はマジであるあるですね。僕の場合はCTOと共同創業なのですが、めちゃめちゃ仲良いです。笑 創業者間契約結ぼうねって話したり、メシ行ったり、共通の趣味もあって。仲良くやれている方で有難いなと思っています。

坂本:創業者間もよく分かるのですが、業務提携もトラブルはあると思っているんです。
基本的にお金かからないので、業務提携は一見失敗しても損失がなさそうに思えるじゃないですか。僕は飲食店をプロデュースした際に飲食店を始めたい人と業務提携をしたんですが、そのお店のオープン2日前に、その人が逮捕されちゃったんですね。笑 飲食事業の詳細に関して、何も引き継いでいなかったんです。ここから学んだ事は、素性はきちんと分かった方がいいということ。笑 共同創業ならお互い素性は分かってるじゃないですか。業務提携は素性がわからないケースが非常に多いので、そこだけはお互い開示した方が良いのではないでしょうか。

正社員採用の1桁の仲間集めは緊張しませんでしたか?

麓:最初は、無名な会社に来てくれるだけで嬉しいから全員採用していましたね。笑 本当に一緒にやってくれるの?みたいな。その人たちがいるから今の会社があるので、本当に感謝しています。創業者しかいないような会社に、僕もなんか一緒に作りたい、と前職の仕事を退職してジョインしてくれるのが嬉しいから、即採用していました。笑 

だからこそ途中で道半ばで辞めてしまうメンバーの背中を見ることが一番つらいですね。その人の人生を背負って行く必要があるし、途中で諦めることが許されないし、そういったところは覚悟が必要だと思います。

これで起業したいと思ったことはどのように見つけましたか?

大林:キャリアの中で、自分が好きなもの業界に明るいもの覚悟が決めれるものの3つが揃った上で起業しようと思っていたんですね。それを見つける旅としてキャリアを描き、会社が大きくなる所を直近で学ぶことが出来たんですね。企業の挑戦をそれぞれ見ていて、誰かの挑戦という所を応援していきたいと思い立ったことがきっかけでした。

麓:最初に事業を作る時、プロダクトアウトかマーケットインなのかどちらかだと思いますが、マーケットインの場合、縦軸が自分の才能、横軸がここから数年で伸びるマーケットとして、その一番いい値にあるもので起業する、という方法が僕はお勧めですね。

僕の場合はITやエンタメ部門に明るく、当時はIoT、フィンテック、ブロックチェーン、ARVR、そして動画が伸びるマーケットだと言われていました。自分の能力で一番パフォーマンスが出せるものを考えた時に、動画で起業することを決めました。

坂本:僕は結構ガムシャラタイプです。笑 もともと自動車整備士だったのですが、起業したくて転職活動していた時に何処も受からなかったんですよね。僕は資格がないからだ!と思い、当時ユーキャンで人気だったフィナンシャルプランナー3級を取ってみたんです。そのままフィナンシャルプランナーになり事務所を作っていまして。就活の為に取った資格が、意外と自分の中でハマって、そこでさまざまな会社を見るようになって、経営コンサルになったんですよね。本当にやりたいことが見つかってないのであれば、まだ行動が足りないかなってアドバイスすると思います。

起業した時と今では同じ仕事していますか?

坂本:僕はFP事務所から経営コンサル起業家支援と変遷しているので、かなり変化しています。夢ってフェーズによって変わっていくんですよね。変化を恐れず、前に進むことが大事であると僕は思います!


終わりのあいさつ

約2時間にわたる議論がここで終了。多くの方にご参加いただきました。

麓:僕にとっても貴重な機会となりました。メンターとしてスポットライトを浴びることがあまりなかったので、自分の考え方も整理する機会にもなりました。今回参加者の方とも何か新しい縁が生まれると嬉しいなと思います。本日はありがとうございました!

坂本:2時間お付き合いいただきありがとうございました。僕も近日でこの仕事一番楽しみにしていて、顔が見てない状態でお話しすることがワクワクしていました。年の近い起業家とディスカッションを交えることが非常に楽しく、中々ない機会で貴重な体験が出来ました。一番は参加者の皆さんとご縁が出来たので、ぜひ個別相談でみなさんとお顔を合わせられることを楽しみにしております。今日はありがとうございました!

大林:本日はありがとうございました。私自身複業について登壇することが多かったのですが、起業とメンターというテーマで、先輩経営者とリアルなディスカッションが出来、非常に充実した時間となりました。とても刺激になったので、またお話したいですね。
本日は2時間にわたりありがとうございました!今後ともよろしくお願いいたします!

参加してみた感想

以上で徹底議論!なぜ起業家にはメンターが必要なのか 〜起業前、起業後のフェーズで変わるメンターの役割〜が終了いたしました。

ウェビナーではあるものの、非常に白熱した議論となっていました。面白いくらいに全員意見が異なり、またそれぞれが非常に役立つお話であったと感じています。メンターについてのトークだけではなく起業家としてのお話も聞くことができ、今すぐ実行したくなるようなアドバイスもありましたね。起業家ではないですが私もメンターをつけたいな、とワクワクしました!

とても中身の濃い2時間をありがとうございました。また開催されることを楽しみにしています!

以上、加藤がお送りいたしました。

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