【解説】カリフォルニアのブルーゾーン
現在、高城氏の発信するメルマガ「Future Report」にて連載されている、沖縄のブルーゾーンという言葉はそれまで一切聞いた事のない言葉だったのだが、急に検索エンジンがひとつの記事を紹介してきた。それがLAのブルーゾーンについて。
今までなら、Blue Zoneという単語を聞いた事がなければ、ブルーオーシャンやレッドオーシャンなどの言葉の類いかと思ってスルーしてしまっていたかもしれないが、最近目にしているブルーゾーンという言葉に対して、ピンと反応をして記事に目を通す。
それがアメリカ西部のカリフォルニア州Los Angelesから約東へ100キロ弱のカリフォルニア州に唯一あるブルーゾーンであるLoma Linda(ロマリンダ)という街の話。
高城氏のメルマガでは沖縄はもはやブルーゾーンではなくなったと言われるように現実のブルーゾーンには何か裏がある事が多いようだ。
読んだ記事にはLoma Linda在住の栄養士が健康や長寿の秘訣について語るものだったが、その後Loma Lindaを調べてみると真っ先にでてきたのが7th Day Adventist (セブンスデイ・アドベンティスト) というキリスト教の一派で通称SDAと呼ばれる宗教団体だった。モルモン教ほどまで過激さこそなさそうだが、Loma Lindaに住むSDAは1000人以上であり、教会を中心とした巨大コミュニティが築かれている事であり、食生活は主に菜食主義で酒やタバコは一切やらない等の厳しい戒律が敷かれている。これがこの地域の寿命を極端に長くしている要因であると考えられている事実がある。
検索エンジンのレコメンド機能で登場したLoma Lindaの栄養士の記事に、7th Day Adventistの事は記述されていなかったが、一歩踏み込みリサーチをかけてみてみると、「宗教」の存在が登場した。ありとあらゆるネットニュースにはフィルターがかかり真実の裏に隠された何かがある事は少なくない。
それに対して、かつて本当にブルーゾーンとなり長寿を実現していたのが日本がかの大戦に敗戦した後、米国によってジャンクフードが持ち込まれるまでなのであれば、それまで一体どのような食生活を行っていたのか、本当の長寿の秘訣はとても気になるものだ。日々のストレスが少なかったのかもしれないし。今程泡盛やお酒は飲み過ぎていなかったのかもしれない。
ブルーゾーンとは?
ここで、改めてブルーゾーンが何なのかを考えてみたい。
ブルーゾーンとは、世界で特に人々が長生きし、健康的に年齢を重ねている地域を指す言葉であり、具体的には、以下の5つの地域が挙げられるそうだ。
イタリア:サルデーニャ島
日本:沖縄
コスタリカ:ニコヤ半島
ギリシャ:イカリア島
アメリカ:カリフォルニア州ロマリンダ
これらの地域の人々のライフスタイルを研究することで、健康長寿の秘訣を解明し、それを世界に広める活動が行われてる。
ブルーゾーンの提唱者と団体
ブルーゾーンという概念を提唱し、研究を主導しているのは、アメリカの探検家でありジャーナリストのダン・ビュイトナー氏であり、彼はナショナルジオグラフィック協会の支援を受け、世界中の長寿地域を調査し、その成果を書籍やドキュメンタリーで発表してきたとの事。
しかし、もはや「沖縄」がブルーゾーンであった事は過去の事であり、Loma Lindaは宗教色が関係している為、特殊環境であると言える。
イタリアとギリシャは地中海で気候が良さそうで良質なオリーブオイルを食べていそう。コスタリカは住みやすそうだし、何か気になる。
また、沖縄コーヒー協会の存在も何かと気になる。ここに今回Future Reportにてインタビューを受けている沖縄のブルーゾーンを研究する琉球大学教授の医学博士、荒川雅志先生も名を連ねている。
Photo by Jabez Impano on Unsplash
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