思考の飽和点、叩き割れる石橋
思考の飽和点
どれほど不安になったって、
考えているだけでは何も始まらない。
自分の頭の中で考えているうちは、
何を考えても自由だし、批判されることもない。
だけど、考えているだけでは何も始まらない。
それこそ、頭ではわかっている。
だけど、行動に起こすことはエネルギーが必要で、その結果を自分で負う責任と覚悟が必要だ。
行動を起こさずに、行動を起こした誰かの結果を評価(という名の不躾な批判を)して、ああだこうだと知った口を叩くほうが楽だ。もちろん、自分のことは棚に上げて。
誰かの起こした行動から学んだ気になれる。こうすれば、こうなるんだって。で、行動した気にすらなる。何も行動していないのに。
私なんて、料理本を見ているだけで、料理した気になって満足できる。何か作ろうと思って読み始めたはずが、何も作っていないというのに。
材料をそろえて料理するというエネルギーも、
その結果を受け止める覚悟もいらない。
想像だけで完結する、私の料理。
想像では、いつだって上手だ。
何か行動を起こすって、怖いんだよね。
うまくいかないかもしれない、批判されるかもしれない、失敗するかもしれない、って。行動したあとのリカバリーが大変かもって、結局現状維持。
何が失敗だよって、それすらもよくわからないのに、いつの間にか叩きすぎた石橋は、もう渡れなくなっている。
だったら、渡っとけばよかったって後の祭り。
思考の飽和点に達したら、
あとは行動するのみ。
ほんのちょっとのことでもいい。
途中で石橋が壊れてもいい。
水深が浅かったら、歩けばいい。
深かったら、泳げばいい。
なんとでもなる。
あるいは、私がなんとかする。
とりあえず、行動してみる。
Think clearly
1.考えるより、行動しよう(p.23-p.28)
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