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居心地と着心地と

遠方の出張から戻りました。
やっぱり家が落ち着きます。
街中にあるホテルの部屋というのは綺麗な空間ではありますが、居心地は正直良く感じません。
窓の少ない密閉感に空調のストレス、あのパジャマも好きじゃない。
いつしか自宅のルームウェアTシャツを何枚か持参するようになりました。それだけでも気分は落ち着き、疲れも少しとれたような気になる。

どんな空間を落ち着くと感じるのかは人それぞれでしょう。
きちんと整っていないと駄目な人もいれば、散らかっていた方が落ち着く人だっている。
私は自分の落ち着く空間を作るのが趣味といっても過言ではありません。
好きな家具やインテリア、植物、こだわりこそあれ、決してブランド志向でもありませんし、無類の掃除好きでもありません。
ただ自分の好きな灯り、好きな香り、お気に入りのモノだけで何物にも代えがたい安らぎと幸せを感じることできるんですから。
あまり気にしないという人や雑誌をお手本にした部屋作りをしている人には是非味わっていただきたい感覚なのです。

色んな事情でその空間が作れない人もいると思いますし、使える空間の広さも様々かと思います。
しかし、それは決して部屋の広さ、ましてや新しさではありません。
それが、たった一つの椅子、たった一つのオブジェから始まるのかもしれません。自分だけが本当に落ち着くものを想像する・・。

わたしはいつも理想の空間というものを頭に描いています。
もちろん、今も満足はしていますが、それはもっと現実離れした空間。
時代をも超越した空気、気候、国・・、CAMELS HOTEL。
その架空のホテルに詰め込んだものこそがわたしのそれ。

それは一枚の肌着にとどまらず、想い描くのはそのホテル全体。
構想と言っては大袈裟ですが、考え始めたここ何年かでホテル内の見取図が描けてしまうほど。建物の佇まいやロビー、客室の内装や家具、くつろぐ部屋着はもちろんのこと、スタッフの制服やサービスだって・・空間は膨らむばかり。
クラシックな建物から感じる味、におい、音のように、時間を経て味わえる着心地とデザインでありたいのです。
モノの選び方も決してその時の一点だけではなく、線でも見て頂きたい。
 
着心地を追求した2年目のcamels hotel、有難いことに早くもリピートいただけるお客様がおみえになります。



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