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ライトなショートファティーグ

60'Sジャングルファティーグジャケットのショート丈リメイク。
ポケットも一度外して、バランスをはかり直すことで絶妙なバランスを生み出す。

もともとオリジナルのファティーグのバランスが好みではない。
この秋はサンプルとして何度も着用し、丈感やバランスを確認していた。
シルエットの微調整は必要だけど、実に合わせやすい。
残暑が厳しかったこともあって、Tシャツにスウェットにとインナーチェックも身をもってじっくりできた。

もちろん、単なる復刻やリメイクではないのでそこから細かなディテールデザインを繰り返していきました。
ビンテージ物の縫製は一見雑にうつるが、意外に凝っていてる。
ただでさえ職人泣かせなアイテムなのに、更なるデザインを加えていくのは心苦しいものがある。
簡素化してしまえば済むことなのだろうが、この部分にしっかり向き合うことに大きな意味がある。この作業が何年後かの雰囲気に大きく作用してくるのだ。

オリジナルのファティーグは年代によって素材も変わりますが、やはりリップストップが好み。
そして、オールシーズンいけるようライトにも仕上げたい。
ただ薄ければ良いというものでもなく、ハリやコシを備えた絶妙な肉感をあてたい。
そうなると、ストーリーもリンクするBrighton Commander Pantsのコットンナイロンリップしかない。
良い意味でレプリカ感もおさまり、軽さも申し分ない。
この素材はパンツで半年程履きこんだ。

*左:新品の状態  右:経年変化した表情

流石に少し履きこみ過ぎたけど、お気に入り度は伝わるのかと思います。
ボトムスで夏ということもあって何十回洗ったかわからない。
ジャケットはここまで洗いこむことはないと思うのでじんわり良い表情を楽しんでいただけると思います。

これだけ縫製や素材を追求しても、どこか粗野なイメージを残すことは忘れていません。このさじ加減はブランドとしても大切にしているところ。

発売はもうまもなくですので、仕上がりを是非店頭でチェックして下さい。


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