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憧れ続けてきたからこそ

ブランドスタート時からずっと続けてきた定番リバーランズジャケット。
このストーリーから新たなシャツが生まれました。
「Gillie Hound shirts」
着丈や身幅のイメージを継承し、ショーツでも子供っぽくならないようにデザインしました。
また、ジャケット同様にポケットデザインも特徴的で、取り付け方にも少し変化をつけています。
その大きな胸ポケットに見え隠れするストーリーも全て繋がっています。

ーHiStoryー
‟ 初めてここハンプシャーを訪れたのが1985年の晩春だった。
その時にギリーとして出会ったのが今のKTアングリングクラブのオーナーだ。彼もスコットランドから出てきて間もない頃で、あれからもう40年近い付き合いになる。
スペイキャスティングもマッカランも全て彼から教わった大人の嗜みだ。
昔はこの聖地テスト川にもたくさんの観光客が訪れ、クラブにも多くのスタッフがいた。
そんな彼らの象徴と言えばオイルドハットに大きく蓄えた髭。
ギリーのハウンドシャツに隠し持ったスキットルも憧れの一つだった”
*Hi STORYに登場する人物や団体名等はすべて架空のものです。

半袖シャツをよく着るようになったのはごく最近で、それまでは暑い日でもシャツはほとんど長袖でした。
人一倍、ショーツとビーサンが好きなこともあり、トップスは長袖シャツやロンTがバランス的には好みでした。
それが、何年か前に出した半袖のbio kochシャツが絶妙に好みのバランスに仕上がり、着る機会も増えていきました。
それ以来、反動ではないですが半袖シャツにグッと意識がいくようになりました。
私の作る洋服はあくまでも単品でデザインしていくのですが、いくつかの定番ボトムスにも綺麗にはまるのも不思議なものです。
もちろん、世にあるたくさんのリバーショーツにも相性が良いのは言うまでもありません。

わたしのブランドをご愛用いただいてきたお客様からよく言われます、
「デザイナーさんは釣りをしている人かと思っていました」と。
もちろん、幼少期はしていましたが、大人になってからはほとんどやっていません。

あくまでも釣りのシーンに出てくる昔のウェアや道具が純粋に好きだからなのです。
単なる憧れではありますが、憧れているからこそ想像するシーンは無限に広がっていくのです。
入り過ぎることはリアリティに近づくけど、わたしの仕事にとっては描きたいものからは遠ざかっていってしまうのです。
そう、わたしのしているデザインは決して機能性ではないのです。

それにしても昔の釣りウェアには魅力的なものが本当に多かった。
80年代頃までのものは見ているだけでもわくわくしてしまいます。
このGillie Houndシャツのバランスも古き良き時代のウェアからインスピレーションを受けています。

HiStoryにあるKTアングリングクラブは架空のものですが、そんなストーリーから現実にK.Tによるアングリングクラブがスタートしたようです。
クラブではたくさんの貴重なビンテージ道具にも出会えそうです。

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