好きな本見つけた
「うちの奥さんは、息を吸って吐くように、本を読む」
これはうちの旦那さんが、私を評して、職場の人に言った言葉です。
実家が本屋だったからなのか?
幼少期、寝る前に必ず一冊好きな本を読んでもらうのが習慣だったからか?
小学生時代に友達がいなくて、いつも学級文庫を貪り読んでいたからか?
とにかく私はずっと本を読んでいます。
シンプルに暮らそうと思い立ち、手持ちの本をどんどん処分し、カラーボックス一段に収まる程度の量まで減らした昨今、読んでいる本はもっぱら図書館の本です。
1週間か2週間に一度、市内にいくつかある図書館のうち、その時借りたい本の在庫がある館に行って、限度いっぱいまで借りる。
less is more
少ないことはいいことだ
少ない物を大事に使おうと思っているけど、
本に関してだけは、どうしても「読んでみたい!」と思うと、手を止められない。
父が以前から「あいつは本当に貧乏くさい!ケチだ!」と言うぐらいなので、図書館の本はいくら借りても0円!という浅ましい気持ちが、無いわけないとは思うのですが…
そんな、借りては貪るように読み、また借りては貪るように読む中、
「これは何度も読み直したい。持っていたい。」
と思う本に出逢いました。
ドミニクローホーさんの
「シンプル だから、贅沢」
です。
ミニマリスト方々のブログや本が好きで、
何人もの方々の発信をだらだらとチェックしていた昨今、
不思議な共通点に気がつきました。
物を捨てる→物が少なくなる→物を買わなくなる→お金に余裕ができる→投資する
物を捨てる→無駄を省く→時間に余裕ができる→ビジネス(ブログなど)を始める(マラソンを始める人も多数)
物を捨てる→どんどん捨てる→限界まで捨てる→ほぼ物がない部屋で暮らす
日本のミニマリストの方の話を聞いていると、アレ?これ前も聞いたな?ということが多々あり、
この写真前も見たな?ということもよくありました。
ミニマルを極めると、みんな一つの結論にたどり着くのか…
と感心していたのですが、
みんな別の人で、違う価値観や、違う歴史があるのに、
ほぼ同じような部屋に住んで、
ほぼ同じ服を着て(ユニクロか無印)、
そのみんなで一つゴールに向かうのがミニマリズムなのかと思うと、
なんだか息苦しくて、
稼いでる人が偉い、ブランド持ってる人が偉い
が、
物が少ない人が偉い、私生活をビジネスチャンスに変えてる人が偉い
に変換されただけなんじゃないかと、
ちょっとミニマリズムへの憧れが減速していたのです。
しかしこの
「シンプル だから、贅沢」
を読んで、
好きなものだけに囲まれて生きる生活や、
好きなことをするために取捨選択する目線がとても自由で、
人の目を気にしないで、自分の大切な宝物を大事にしながら生きる生活ってなんて尊いんだろう。
と、再び、ミニマリスト(彼女はシンプリストというらしい)への道が明るく照らされた感じがしました。
短い章ごとにいろんなエピソードがあり、旅、洋服、住まいなど様々なジャンルについて語られているのですが、
全体に統一した
「余暇の大事さ」
を醸し出すムードがとても心地よく、
「何もしていない時間を死守する会」の会長である私は、強い追い風が吹いてる!と強く感じました。
日本にも、もちろんいろんなミニマリストの方がいて、きっと私が読んだのはアクセス数や売り上げが上位の方達だったんだろうなあ。と思うんですが、
なんとなくキチキチして無駄がないというか、心と行動に余裕がないように思えて、読んでいて辛かったのです。
(ハワイとのデュアルライフを勧めている方の本は「ミニマリズムを実践して、余計な仕事やそれに費やす時間をカットして、空いた時間でゴロゴロ休んでたら意味がない」というようなことをおっしゃっていて、なんか世知辛いな…と辛くなってしまいました。)
ちなみに海外のミニマリストの方の本はなかなか興味深くて、
まだ数名しか読んでませんが、
ジョシュア ベッカーの
「より少ない生き方」
は、余ったお金は寄付してみよう。
余った時間は、小さい子どもがいるお母さんを手伝って子どもと遊んであげたり、ボランティアをしてみたりしては?
提案していて、
素敵!
となりました。
まあ、我が家もお金が余って余ってしょうがないわけではなく、
むしろ自営業ですし、不安定な方だとは思うので、
「投資しろよ!」と言われてもおかしくはないんですけどね…
でも、物や余分な用事や仕事がないから自由!
って言うその自由な空き時間を空きのまま満喫するっていうのは、私にとっては結構大事なことでして…
話がかなり色々飛びましたが、
この本は、私の友人のインスタ女王(フォロワー数とかはわからないけど、海外のおしゃれスポットの写真とか、とにかくおしゃれ!素敵!)もオススメしているぐらいなので、
ミニマリストやシンプリストに興味がある人だけではなく、
他人目線ではなく、自分が素敵!と思えるような生活を大事にしていきたい人、
品のある生き方や、一本通った筋のある生き方を大事にしたい方には是非読んでみてもらいたい一冊です。
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