M−12023大阪3回戦感想 3回戦敗退者について


今回は3回戦敗退者について語ります。

【有名な組】

①もも アキナが受かるなら、正直受かっても良かった気がします。しかし、ずっと漫画雑誌の話題で、伝わる人にしか伝わらない話題だったのが良くなかったと思います。もったいない。せめるが熱弁し始めてからやっと客もついてきて、4コママンガのところは面白かったのに。かといって、1回戦の煩悩のネタをやっても多分ダメだったと思います。

②侍スライス 個人的に着眼点は良いと思いました。後半になればなるほど味が出てくるネタですが、ずっと「おまえに言うてんねん」の一点張りのような印象を与えてしまったのがダメだったかも。

③ネイビーズアフロ 珍しくはじりがボケのネタ。やっぱり漫才に広がりがないんだよな。ずっと同じシチュエーションで停滞している。しかも今回はバイオレンス的な内容で、気持ち悪さが勝った。皆川イケボだな。

④ラニーノーズ 彼らの曲は良い曲だが、終わった後耳に残ってないんだよね。やっぱり曲で笑わそうというのが不利なのかも。後半の盛り上がりは良いし、退場アナウンスみたいなところも面白かったが、、、。

⑤タイムキーパー 構成は大きくはM12020の敗者復活と同じ。ただ、M12020は最後にメッセージ性やいわゆるもう1展開があったという点が良かったのに対し、今年のネタはそれが一切なかったのがマイナスだったかな。単純にこんな修学旅行は嫌だっていうのを漫才にしただけだし。

⑥たくろう キャラ漫才っぽいコント漫才だったが、1つ1つのフレーズでそこまで笑いを取れていなかった。フレーズがもっと馬鹿馬鹿しいか、狂気に全振りしているかとかだったら、準々決勝行けたと思う。

⑦チェリー大作戦 去年が良かっただけに今年は少し残念だった。ねんど(旧鎌田キテレツ)が前半あまりにも喋らなすぎて、むねやす1人だけの時間が少し不安定だった。去年のムギのネタを持ってくればよかったのに。

⑧ZUMA コムドットの所面白かったけどな。ただ、少しキモすぎた。しかし、ビスケットブラザーズみたくキモさがハマるのではなく、ただの小学生のノリとして片付けられている感じがした。

⑨生ファラオ 商品ではなく、人間の方を販売しているとい裏切りが会場に刺さらず、その後の展開でも観客が世界観にハマり切っていなかった。ちょっと分かりづらかったか。

⑩軍艦 おせち料理をチェーン店化するという発想は斬新。軍艦は大阪の中では結構しずかな方で、その雰囲気が好きではあるのだが、テンポ感があまり上手いとは感じない。あと、前半が弱かった。

⑪ダブルアート ラストイヤーなのに敗退。残念。去年の方が良かったな。タグの奇人っぷりだけでゴリ押ししてて、真べぇがいまいちネタに入りきれてなかったかな。

⑫シモリュウ 元コウテイ シモタと元なにわスワンキーズの前田のコンビ。やっていることは、ほぼコウテイなのだが、やっぱりシモタの相方は九条が良いなって感じてしまった。それを抜きにしても、結成1年で準々決勝行けるほどネタを叩けてなかった。多分比較対象にコウテイがいて、それの劣化版過ぎたから今年はここで終わってしまった。しかし、今後に期待。


続いて、敗退したものの印象に残ったコンビ。それは、エナマキシマというアメリカとのハーフを擁するコンビだ。東京にはセンチネルというコント漫才を得意とするコンビやデニスなどがいるが、展開の面白さが一番なのはエナマキシマだろう。3回戦のネタは差別っぽさも感じてしまったが、1回戦TOP3のネタは結構好きだった。「ハーフは火葬されるか、土葬されるか」というネタだ。ハーフならではの着眼点だけでなく、展開や言葉選びも秀逸。ぜひ見てほしい。来年は準々決勝に行けると思う。


今年は過去に準決勝以上を経験した組がかなり落とされ、その代わり準々決勝未経験組が多く上がるという波乱が起きた。特に大阪では、漫才の勢力交代が激しいように感じた。ももはM12021で松本人志に、3年後優勝顔と言われたが、来年本当に優勝できるのか、ここが勝負どころだし、ネイビーズアフロなどは3回戦でくすぶるのも今年で最後にしたいところだろう。侍スライス、たくろうは近年不調続きである。あと少し工夫すれば巻き返せると思うので、ぜひ頑張って欲しい。


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