もう二度と地球には生まれたくないと思っているのだけど、やり残したことがあるとうっかり戻ってきてしまいそうだから、やりたいことはぜんぶやらなきゃと思ったら、すこしエネルギーがわいてきた気がする
いつだってどこにでも行けるさ にもつはちょっとで きょうは海がいいよね きょうは山がいいよね きょうはあの橋をわたろう きょうはあの川でおよごう きょうはしらべものをして きょうは畑しごとをてつだいにいく きょうはへたくそなギターで歌い きょうは猫の腹をなでなからアイスをたべる きょうはパンケーキをつくる といいながら つくらないかもしれないし きょうは買い物にいく といいながら いかないかもしれない きょうは元気なんだよ といいながら １日ねむりこけているかも
氏に出くわしたのは６月の昼さがりのこと 郵便局からの帰り道だった 氏は紳士なゴールデンレトリーバーで 金色の毛なみが後光のようにかがやいている 氏に会うとよいことがおこる と いうひともいる 「きもちのよいお天気ですね お嬢さん」 氏は舌を出しながらわたしを見あげて わたしの右手をぺろりとなめた 「しばらくご一緒しても？」 とわたしの返事を待たずについてくる しばらくあるいて 「ちょっと失礼」 と氏は歩道のまんなかでおおきなウンチをした とってもきもちよさそうに わ
