Akira Nonaka

不惑ラグビープレイヤー、自家用パイロット、Pythonプログラマー

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頑張れ!ヤングレフェリー

2023/5/21に神奈川県スポーツセンター(藤沢市善行)で開催された、シニアスポーツフェスタ(ラグビー)での出来事です。レフェリーを担当して頂いた中の、一人の若い女性が、試合後テントの片隅で、うつむき加減で一点を見つめるように、口を噛みしめておりました。これはまた、試合中の判定に文句でも言われての悔し涙かと思い、内心少し心配していました。その後、開催された夜の懇親会で判明したことなのですが、実は彼女は(なんと高校生で)、試合で自分の思い通りの笛が吹けて、嬉しくて感激の涙を流

    • デリバレイトノックオンについて考える(その3)

      またデリバレイトノックオンの悲劇が起きました。NTTジャパンラグビー リーグワン 2022-23 ディビジョン1 第8節 交流戦 横浜キヤノンイーグルス対ブレイブルーパス東京(2023/02/18)の後半54分の出来事。イーグルス田村優選手が、故意のノックオンでイエローカードを受けました。 私には田村選手が「故意にノックした」とは到底思えませんし、田村選手も判定には不満そうです。この反則を犯さないようにするには、サッカー選手がペナルティエリア内で守るときのように、手を後ろで

      • 【スピアーズ船橋・東京ベイ】見事なチップキック

        NECグリーンロケッツ東葛対クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 前半29:20 岸岡のチップキックからの立川のトライが見事であった。岸岡はどの時点でキックと決めたのだろうか。おそらくはSHからパスを受けた時点では既にチップキックと決めていたのではないかと思える。東葛ディフェンスの裏は、がら空きで攻撃ラインの人数は揃っている。岸岡はキックの直前に、一度首を外に振っている。この時、立川とアイコンタクトがあったのかどうか気になった。ビデオをスローで見ると、これは外を見るフリをしただけ

        • 【横浜キヤノンイーグルス】第5節を観てラックのようなものについて考えてみた

          リーグワン、2020年2月6日の横浜キヤノンイールグス対クボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦の後半7分50秒頃のプレーです。横浜のゴール前に船橋がボールを運び、ブレイクダウン(密集)ができました。そこから、船橋4番のヘル ウヴェ選手がボールを持ち出しトライをしたのですが、TMOになり、トライは取り消されました。ここでのプレーがどのようなもので、どう判定されたのか気になったので調べてみました。 このブレイクダウンはラックだったのか?ラックの定義は、次のようにされています。 問題

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          【横浜キャノンイーグルス】ボランティアやりました

          2022年1月15日、日産スタジアムでの横浜キャノンイーグルス対コベルコ神戸スティーラーズの試合のボランティアをやりました。主な仕事は、入場ゲートでTシャツを配ることです。この日はイーグルスの初ホームゲームで、来てくれたお客さんの先着1万5千人に無料でTシャツを配るのです。開門は12時半なのですが、朝の8時半に集合。随分早いなぁ、開門まで何をするのだろうと思っていたら、仕事は山ほどありました。段ボール梱包された状態のTシャツの間には、プリントが転写しないように仕切りの薄紙が挟

          【横浜キャノンイーグルス】ボランティアやりました

          インテンショナルノックオンについて考える(その2)

          私の仮説は「インテンショナルノックオンを競技規則から無くせば、エキサイティングなインターセプトがもっと増え、ラグビーがより面白くなる」というものでした。この仮説を補強するために、まず現在のルールがどのような経緯で追加されたのか調べてみようと思いました。ネットをサーチしていると、ラグビーのレフリーが多く集まっているサイトが見つかり、そこで質問してみました。思いもかけず、いろいろな話を聞けたのですが得られた情報は、 印刷された競技規則が出来上がったのが1845年。反則が幾つかリ

          インテンショナルノックオンについて考える(その2)

          ラグビーのインテンショナル・ノックオンについて考える

          ラグビーには軽い反則であるノックオンに加えて、より重い反則である、インテンショナル・ノックオン(あるいはデリバレイト・ノックオンと呼ばれることも有る)があり、スクラムではなく相手にペナルティが与えられます。インテンショナルとは「意図的に」「わざと」といった意味です。プレイヤーが、わざとノックオンすると言うのは、なんとも不思議な行為であります。 この反則が起きるのは、ディフェンダーがオフェンスのパスを防ごうとして手を出しているところ、その手にボールが当たってしまったような時が

          ラグビーのインテンショナル・ノックオンについて考える