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【本】『げんじものがたり』いしいしんじ

 友人が「京言葉で聴く源氏物語」の会に毎月参加していることから
京ことばの源氏物語に興味を持って探していたところ講談社文庫から
この『げんじものがたり』いしいしんじ著を見つけました。

 〜平安の都で生まれた源氏物語は、もともと「京ことば」で著されたはず。
紫式部の声と息遣いで訳す源氏物語「桐壺」から「葵」まで〜 というコンセプトで訳されています。

 いまの「京ことば」で語るとこんなふうに

 (冒頭)

 どちらの帝さまの、頃やったやろうなあ。
女御やら、更衣やら…ぎょうさんいたはるお妃はんのなかでも、そんな、とりたててたいしたご身分でもあらへんのに、
えらい、とくべつな御寵愛をうけはった、更衣はんがいはってんねえ。
 宮中で、フン、うちがいちばんに決まったあるやん、て、はなっから思いこんだはった女御はんらみんな、
チョーやっかんで邪魔もん扱いしはるん。


(光源氏の誕生)

 そ・れ・が・や・ねえ!
前世からのご縁が、よっぽど深かったんやろねえ、おふたりの間に、世にまたとないくらい清らかな、
たまみたいな、ピッカピカの男の子がうまれはったん!

この調子で進んでいくので、楽しくてどんどん読める。
ときどきドキッとするような言葉も出てくる。
ほんとうに新感覚の源氏物語。
京ことばってはんなりしているかと思えば、ちょっときつく感じることもあって
そんなギャップを楽しみながら読みのもよし!

残念ならが現在は「あふひ(葵)」までなので、ぜひ続きも読みたいですね。

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