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東京のあなたが住んだ街についてのエッセイ集『あの街』第3号を出します。書きたい人募集

このnoteのアカウントで昨年5月・11月にリリースした、住んで暮らす東京の街についてのエッセイ集『あの街』、3号もやっていきます。

手探りのまま1号、2号を企画して、企画者として幸せな言葉をたくさんかけていただきました。
街エッセイを執筆することには不思議な魅力があるんでしょう。
当初予想していなかった声で、一番うれしかったのは「普段文章は書かないけど、住んでいた街の話はぜひ書きたい」と参加連絡をいただけることでした。
文章を書くのは骨の折れることです。それを発表するのは少し勇気のいることです。でも書くことで思い出と向き合いたい、と。
興味を持っていただけた方を微力ながらお手伝いできればと思います。

興味を持っていただけた方は、企画文と応募要項をご確認ください。


『あの街』企画文

先月、友人に誘われて押上駅近くのカフェに行きました。

押上を訪れるのはほぼ初めてで、「半蔵門線の終点」「スカイツリーのある駅」以上の印象はない駅でした。
この日、東京メトロ押上駅から地上に出てGoogle Mapを見た私はびっくりしました。

「え、こんなに東にあるの、押上!?」
なんとなく、根拠もなく、漠然ともっと北の方だと思っていました。

2015年の3月に引っ越してきて、東京らへんに5年もいます。
横浜市港北区の大倉山で1年、それから東急目黒線の奥沢とその周辺で4年ほど。
ところが、23区の左下の方にずっといるせいか、荻窪とか中野で降りたことがありません。
大森、よく聞きます。笹塚、便利でいいところだそうですね。
西日暮里はもっと西だと思っていました。北千住は実際北ですが。

東京といっても、主要なビジネス街でもターミナル駅でもない東京の街のことを、私は何も知らないと気づきました。

私が住んでいたのは「東京」ではなく、4年いる奥沢なのです。

わたしは奥沢のことをいつもどう紹介していいかわかりません。
「どこ住んでるんですか?」
「奥沢です」
「奥沢ってどのあたりですか?」
「自由が丘の近くで……」
「へー、いいところですね」
というやり取りのたびに、妙に歯がゆい思いをしてきました。

私にとって奥沢はスイーツの街でも高級住宅街でもなく、
駅の広場のたこ焼き屋、誰もいない駅前ビルの地下の生協、日曜の夕方のコインランドリー、クーラーが壊れっぱなしの立ち飲みワインバー。焼き鳥屋密集地。

朝は出勤するサラリーマンばかりなのに、夜は誰もいなくて、でも不思議と治安が良い。
そういうところです。

きっと、住んだ街のほんとうのことは、住んだ人しか知らないのです。

それなのに、大体の人は一度に一つの場所でしか暮らすことができません。これはとても惜しいことだと思いました。
なので、いろんな人にいろんな街での暮らしの思い出を書いてもらえる場をつくってみることにしました。

概要

以下の内容で執筆してくださる方を募集します。詳細は参加希望の連絡をいただいた後、改めて個別にアナウンスさせていただきます。

・あなたが実際に住んだ東京の街の思い出について教えてください
・その頃住んでいた/通っていた最寄り駅をタイトルにしてください
・(できれば)その土地で撮った写真を1枚以上添えてください
・特に内容に制限は設けませんが、具体的な地名、そこにある施設やお店のことなど、その土地ならではの記述をたくさん盛り込みつつ、想いや思い出や語っていただくと読み応えのある文章に仕上がりやすいと思います

・形式はとくに問いません。分量が1万字を著しく超えるようであればご相談ください。文末は「ですます」よりは「である」の方で揃えさせてください

・noteの「あの街」アカウントで公開し、マガジン機能で各記事をまとめます
・筆名とあわせて略歴や自己紹介、Twitterアカウントを掲載する予定です。


原稿の締切り:4/11(日)
参加連絡の締切り:未定(8名程度揃ったタイミングで締切ります)
連絡先: @zweisleeping のDMまでよろしくおねがいします

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