見出し画像

実際、早起きは三文の徳なのか?

去年までは平日も昼まで寝てるような生活をしていて、典型的な起きれないタイプだったのに、今年から5時とか6時に起きてます。2月も半ばですが、元の生活に戻る気配もなく早起きを続けていています。

もはや以前の寝る時間に起きてるようなもんで、「あれ?今までの人生で5時に起きたのってせいぜい5回くらいじゃない?」と思ったりしました。そのまま起き続けているのですから人生の大変化と言っても過言ではありません。

早起きと遅起き、向き不向きがあるでしょうしどちらがいいという結論はないですが、今のところ早起きは良いのではないかと思っています。そこで、どのように良いと感じたかなど、自分なりに考えたことを書いてみたいと思います。

早起きして良かったこと

早起きのほうが、前向きになれる感じがあります。なにかやりたいことや、やらなければならないことがあるとき、以前は寝る時間さえ遅らせれば時間を確保することができると安易に考えていました。でもそうやって深夜の時間を使っていると、なにか追い詰められてしかたなく寝る時間を先送りしているような気がします。やはり1日の終わりは24時という感覚があるからかもしれないです。早起きすると「追い詰められてしかたなく」ではなく、「世界より先に動こう」と自分の意志で攻めてる気分になります。これから太陽が昇って明るくなる朝のほうがポジティブな感情が湧きやすいというのもあるかもしれません。

不思議ですが、早起きのほうが1日が長いと感じます。起きてる時間の長さは同じはずなのにそう感じるのです。これも24時を意識するからというのが仮説です。昼の12時に起きると、24時まで12時間です。ありがちですが、たとえば休日に10時間ばっちり寝たぜーって起きても、すでに午後だと、今日すぐ終わっちゃうなーとなりますよね。6時に起きると、24時まで18時間もある!とちょっと得した気持ちになります。

早起きだと、仕事で午前中に一波作れます。これは意外な気づきでした。以前朝コーヒーを淹れるという記事を書きました。これは長時間仕事をしていると生活が仕事に圧倒されてしまうが、朝の時間を仕事以外のことに使うことで仕事を生活の一部として相対化できる。だから出社前のワンクッションとしてコーヒーを淹れよう、という趣旨でした。早起きして気づいたのは、出社前のワンクッションよりランチ前の一仕事かもということです。早い時間に仕事を始めると午前中に一波作れるし、仮に一旦だれてしまっても午前中のうちに挽回できるくらいの余裕ができます。キーワードはランチでした。出社してすぐランチだと、午前中の仕事が中途半端になってモヤッとすること、ありますよね。それが昼までに全部やってやろうかってくらいマインドが変わります。まあ今の社会は、一般的な会社員にとっては早起きのほうが都合がいいように動いてますね。

他には、薄暗い朝の空を見ると気持ちいいですし、好きなアイドルがTwitterで「おはよ~」とつぶやくのを先に起きて見れるとかも地味にうれしいです。朝早いと短時間の昼寝がむちゃくちゃ効率いいパワーナップになる気もします。

早起きする方法

どうやって早起きに移行するか?とにかく早く起きるしかないです。「早起きするには早起きする」なんて方法になってないですが、「早起きのためにまず早寝する」という順序ではないということです。確かに寝る時間は早いほうがいいですが、先に早寝からという考え方には罠があります。というのもぼくは以前、睡眠時間ありきで考えるからこそ昼まで寝ていました。「昨日寝るのが遅くなったけど6時間は寝たいから起きるのは11時だな」といった計算を寝る前にするのです。すると、寝付きが悪かっただけで起きない理由になってしまって起きれないです。

「早起き早寝」というちょうどいい言葉がありました。早く起きると、夜10時くらいに眠くなります。以前なら「さあ今からいろいろやるぞー」って時間だったはずなのに、自然に眠くなって寝る。これが結構うれしいです。鶏と卵ですが、早く寝るから早く起きれるではなく、早く起きるから早く寝れると考えたほうがいいです!

早起きして気づいたこと

朝型夜型という言葉があり、ぼくはずっと自分は夜型と言ってました。遺伝的に夜型の人がいるとか、遅くまで寝ていたほうが幸福度が高いとか、そういった夜型を肯定する話が世間には溢れています。夜型であることを話すたびに都合よくこれらの言葉を思い出していたのですが、実は自分は起きれるという潜在的能力に気づいてしまいました。

長く寝たほうが得と思ってずっと生きてきました。でもどうやら前日寝るのが遅くなっても同じ時間に起きたほうがスッキリするみたいです。これも実際に早起きを続けてみて知った意外な真実です。以前は寝ても寝ても眠いと思うことすらありましたが、あれはなんだったんでしょうか。長時間寝たわけでもないのに4時にスッキリ目覚められると価値観が覆ります。やってみなきゃわからないってやつです。能力というより、人には目覚めると自然に覚醒していく性質がある。体感的にはそのほうがしっくりきます。

幼いころは早く寝るのが当たり前でした。ぼくたちは、高校生、大学生と大人になっていく過程で、寝る時間に対して裁量を手にします。そして深夜ラジオを聞いたり、友人と飲み明かしたり、朝まで何かに熱中したりするのは大切な時間でした。でも目的を忘れて、その裁量を行使すること自体になにか特別な価値があると思いこんでしまってる面はないでしょうか?寝ない自由について、そろそろ考え直す時が来たみたいです。

.