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人生で初めて銀座でお買い物した話



28歳、普通の会社員。
業務は特殊だけど、定時で帰り、時たま賞与をいただく多分普通のOL。

そんな、私が、人生で初めて銀座のハイブランドでお財布を買った。

ハイブランドのバッグとか服とか靴とか、全然持っていないし、私には別世界のものと思っていた。
唯一持っていたのはmiumiuのミニ財布。
社会人1年目、冬のボーナスを握りしめて、
横浜の百貨店をうろついて見つけた。


手のひらに持っても隠れてしまうほど、小さくて可愛いピンク色のミニ財布がお気に入りになっていた。

当時の私は、こんな小さなお財布に5万円も払ってしまった…どうしよう、これで貧乏になったら買ったこと後悔するかも、盗まれるかも、無くすかも、と衝動で買ったくせにビビり散らしていた。

5年経過したいま、当時の私には「心配すんな!大事に使うし無くさないし、貧しくなってないよ!」と言ってあげたい。紆余曲折お給料がない時期もあったけど結果的に生きてるから安心しなさいと言ってあげたい。笑

ここ最近、
友達の前でお金を支払う瞬間に「もうお財布変えたら?」と言われて気づいた。

大切に使っていたけど、
よく見てみたら色はくすんでるし
カードや小銭の跡は残っているし
何より全体的に元気ない。

愛しいミニ財布は寿命がきていたのだ。

ためしに、私のお財布これなんですけど…流石にもう変えようと思うんです、って職場の先輩に見せたらそれは大往生だよ!!
と絶句されてしまった。
(周りの人に感謝ですね本当)


これはもういい大人として成長せねばと
自分へのご褒美も兼ねて、
奮発してお財布を買うことに決めた。


どのお財布にするか、ありとあらゆる情報を駆使して調べまくった。インスタ、口コミ
広告…「20代後半、お財布ブランド」「ブランド 革の質」とか調べまくった。まとめサイトとかってこのためにあったのかと悔しくなる。

でも全然決まらないし、むしろ迷う。
もうどんどん迷う。
私にはどのお財布が似合うかな?!なんて聞き出す始末。
完全に迷子で、もはや買うの諦めたくなってきた。

そんな時に迷える仔羊の私に、
女神みたいな友達がアドバイスをくれた。
お財布は実物見て触ってみた方がビビッとくるものに出会えると思うよ。
まさに路面店や百貨店に行ってハイブランドの接客ごと受けてくるのもいい経験だよ!
と背中を押してくれたので、意を決して人生初のハイブランドへ乗り込むことにした。

ご褒美=ハイブランド=銀座というめちゃくちゃ単純な方程式のもと、選ばれたのは銀座でした。

いざぎんざ!


決めたことは、"今日見て決める"ことと"予算"
予算と価格帯はある程度調べていたので実際に見たいお店はいくつか絞っていた。
(大富豪じゃないのでその辺はリサーチしとかないと怖かったからね笑)

実際に見て思ったのは、お財布のデザイン・革の質感などの好みも大事だけれど、それ以上に店員さんの距離感やフレンドリーさ、知識などによって決定権が左右されるということ。

簡単に言えば、やっぱり人と人の会話からモノを買うのっていい!!


新卒で働いた業種が営業だったこともあり、"人で買う"ことがあるのも身を持ってわかっていたつもりだったけど、このコロナ禍ですっかり忘れてた人から買う、という経験ができたことが嬉しかった。

稼ぎのいい仕事でもなく銀座に初めて行ったような私(ってことたぶんバレバレだったと思う)でも各ブランドごとにそれぞれの接客を経験できたのも嬉しかった。

気になってたブランドだけどお店に入ってみたら雰囲気がちょっと好きじゃない、とか
話しかけづらいとか(そういったコンセプトのお店も今はあるよね)

ふらっと入っただけなんだけど雰囲気と店員さんの距離の詰め方が心地よくてお財布も鞄も見せてもらったり 
お財布はファッションの一部にもなるんですよ、と教えていただいたり

中でも面白かったのが、お財布探してるんです、と言って出してもらった数点が私がネットでずっと見ていたものだったり(絶対エスパーだよね?)

「こんなデザインお似合いになりそうでお持ちしたんです」なんて言われたら
「えぇーっ!!なんで私の好みわかるんですか?!」と叫ぶ気持ちにもなるでは?!なるよね?!
(さすがに叫ばなかったけど)

とまあこんな感じで、もしかしたら褒める点とか見た目で判断しつつ内面を探ってくとか各々の接客マニュアルや営業スキルがあるんだと思うけど
接客すごい!ハイブランドだもんな!!っていう期待の元、ちゃんとそれに見合うもしくはそれ以上の接客をしてくるあたりがやっぱり"ラグジュアリーブランド"としての実力でありプライドであり誇りなのだと感じた。

これを書きながらハイブランドとラグジュアリーブランドの違いを調べていて、私が購入したお店はハイブランドでありラグジュアリーブランドだったんだなあと思ったわけです。誇りに加えて伝統も持ってるんだなあすごいなぁなんて思ったね。
(この記事読んだよ)

https://www.hiro5gmt.com/luxurybrand-highbrand-difference/


心の中で何度も叫びつつ(笑)、色々なお財布を見せてもらい持たせてもらい、
最終的にはブランドの創始のデザインのお話や、お手入れの仕方、果ては"開運日"と開運カラーまで調べてくれた店員さんが持ってきた、事前リサーチゼロのデザインのお財布に一目惚れし、購入を決めた。

(ほらね、やっぱり、百聞は一見にしかずでしょう?という友人の声が聞こえてくる)


長くなったけどとにかく言いたいのは、
今なんて
インターネットで簡単に購入出来るし
中古品が出ていたり
個人輸入で販売されていたり(これはグレーなのかな)
お気に入りのモノとの出会い方ってそれこそたくさんある時代になったけど、
触ってみないとわからないモノの質感や雰囲気、人と人の会話から生まれる購買欲はやっぱり実店舗には敵わないと思ったってこと。


一度行ったからこそ、
またあのお店に行きたいな!と思えるモチベーションにもなるし、また仕事頑張ろうと思えるようになるのも行かなきゃわからなかった。


そして最後に、
こんなひよっこな普通のOLに丁寧に接客してくれた店員さんはじめ、クリスマスから年末年始、サービス業やインフラ業で暦関係なく働く皆さん、おつかれさまです。お仕事していただき、ありがとうございます!とエールを送ります。

ここまで読んでくれてありがとうございました

良いお年を!

来年はもっとたくさん書いて書いて書きまくって面白い人になるぞぉ!

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