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映画『ルックバック』見てきた

『ルックバック』は、簡単に他人に勧められる映画ではない。

それでも、それでも観てほしいと思う映画だった。

作品の中で、創ることの大変さは幾度と無く触れられる。「なんで、書いているの?」その問いかけは、映画の中にいる藤野や京本だけではなく、私たちにも向けられている。そんな気がしてならなかった。

僕は今大学院にいて、研究をしている。なんでやってるのかを自問自答することもしばしばだ。なんなら、この頃の私は疲れ果ててしまって、研究に向き合うのを辞めてしまっていた。そんな僕に、漫画を描くのを辞めた、小学6年生の時の藤野の生活は、なんとも複雑に映った。戻れるのならば、戻った方が良いのではないか、と。

なんだけど、書くことはやっぱり辞められないなと、何故だか思ってしまった。理由は本当に分からない。

けれども僕も、書き続けていくのだろう。これからも。あんなに重たい映画を見た後ですら、そう思う。

僕は意地悪だ。意地悪なので、他の人もルックバックを観て、心がぐちゃぐちゃになってほしい。

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