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湖畔の森 2023 スローシャッター遊びをしながらさざなみ街道考してみた

 私がひたすら冬のびわ湖の森でスローシャッター遊びをする「湖畔の森シリーズ」再開します。www
 さて、湖畔の森はびわ湖岸とその沿岸を走る湖周道路の間の湿地帯に広がっています。今日はその湖周道路についてのお話から。^^;

 1972年にびわ湖の水資源開発と治水、地域の社会基盤整備を目的とした国家的事業として「琵琶湖総合開発事業」がスタートし、その一環としてびわ湖の水位変動に対応するためにびわ湖の周囲に堤防が設置されました。
 その堤防の上を走っている道路が今の湖周道路(さざなみ街道)で、湖南の大津市から湖北の長浜市木之本町まで続いています。

 なかでも湖北のこのあたりは、その昔はびわ湖だか内湖だか陸地だかはっきりしない大きな湿地帯で、大雨や雪解け水でびわ湖の水位が上がるたびに圃場が灌水してしまうようなところでした。

 その湿地帯を埋め立てて、治水のために長大な堤防を貫き、用水路の河口に水門を作ったことで、近年は田畑が水につくことはなくなりました。

 しかし、それがびわ湖をとりまく自然環境にとって果たして良かったのか悪かったのか…。賛否の分かれるところですが、この工事が環境に大きな影響を与えたことだけは間違いありません。

 ただ、そんな湿地帯の中を貫いて走る県道331号湖北長浜線は風光明媚な快適ドライブルートなんですよね。特に湖北のこのあたりは日本の夕日百景に選ばれるほど夕日が美しいので、全国から夕陽撮りのカメラマンが大勢訪れます。

 多分、今私が撮影しているところも、昔は舟でしか近寄れなかった場所ですので、こうして撮影できることは大変ありがたいのですが、ちょっと複雑な心境です。

自然保護と人間の活動のバランスは難しいですね。(^^;)

続きます。


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