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太陽と微生物の力を借りた畑のスギナ除去 途中経過

 SDGsの考え方が浸透してきたこともあって、最近は「人間も自然の大いなるサイクルの一部なんだから、自然と戦わずに受け入れて、共存して行くべきだ。」とする「自然との共生」論調が当たり前になってきました。
 私もこの考え方に大枠では賛成なんだけど、個々に見ていくとどうやらそうも言っていられない相手がいるのも確かなんですよね。だから私は、

総論賛成各論反対。^^;


 例えば、畑のスギナやカメムシたち。もしこれを「ええよ。そこにいたいなら、いててもかまわんよ。」などと甘い顔して受け入れたらどうなるか?
 実際のところ、畑の隅に私がばあちゃんのために作った小菊専用のレイズベッドは、スギナに蹂躙されて今年は全滅の憂き目に遭いました。スギナは繁茂して他の植物から日照権を奪って絶滅させるんです。(^^;)

哀れスギナに占領されたレイズベッド。現在スギナ以外の植物はほぼ生えておりません。

 さすがに、私はこのスギナとの共存は御免被りたい。いや。たぶん畑で共存は不可能でしょ。

 というわけで、前回は太陽熱に発酵熱を加えての土壌の熱消毒でスギナの根を撲滅させる作戦を実行しました。あれからほぼ3週間が経過。その間、連日季節外れの30℃越えでしたが、さてあの畑はどうなったのでしょうか?

 結論から申し上げますと、

今のところスギナは一本も生えておりません。


 ただし、喜ぶのはまだ早い。これはあくまで透明マルチをかけた畝を上から見た時の話です。一体、中はどうなっているのでしょうか?ちょっと予想してみましょう。

この図は私の頭の中で想像した土中の様子です。あ、緑は生きていて赤は死滅ね。

 透明マルチをかけた畝は上へ行くほど地温が高く、地表近くは毎日50℃オーバー。だけど、土の下の方はそんなに温度が上がっているとは考えにくいのです。
 また、好気性菌による発酵も酸素のある地表近くでは活発ですが、酸素の少ない土中になるほど不活性なことは明らかですから当てにはなりません。
 ということは、残留していた根や地底などから伸びてきた根は、地表近くに来ると熱にやられて地表へ顔を出せないものの、地中深くではしぶとく機会をうかがっているのではないでしょうか?

 つまり、浅いところでは高温でスギナは死滅。だけど深いところじゃ生き残ってるんじゃなかろうか?と思うんです。うーむ、これは一度掘って検証せねばなりませんね。

というわけでシートをめくって、さわると火傷しそうなほど高温になった土を掘ってみましたら、
ほらーっ!スギナの根!やっぱりいましたっ!何のダメージも受けずすこぶる元気そうです。
地中深くの温度はご覧の通り。そりゃあ、これだとスギナの根は充分生き残れますって。

うーむ。予想通りの展開。www

 夏が過ぎて透明マルチを外した途端に、地下で準備万端整ったスギナ達が「よっ!待ってました!」と顔を出すのは火を見るより明らかです。

 今回自分でやってみて思うのですが、「これいいよー。草の種や害虫、病原菌が消毒できるよー。」と夏になるとネット上の動画でオススメされている「土壌の太陽熱消毒」ってホントに効果があるのでしょうか?
 もし効果があるとしても地表からせいぜい5~10㎝までくらいなんじゃないかな。だって、今回私が調べた結果では高温になるのは地表付近だけで、ちょっと掘るともう土が冷たいんだもん。あの温度じゃスギナの根はおろか土中の他の草の種や害虫、病原菌も死なないでしょ。ちなみに掘った時に出てきたミミズの子どもたちは数が増えてみんな元気にしていましたよ。(^^;)


 さあ、これでもう私のスギナ対策は完全に手詰まり。
 もうね、もう万策尽きました。
 どなたか、よいアイディアあったら教えて下さいな。m(_ _)m



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