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畑のスギナ除去 太陽と微生物の力を借りたらどうなるかな?

 前回の続きです。スギナの入り込んだ畑を再生すべく、掘り返してはスギナ除去の作業をしているのですが、ここまでやってもやっぱりスギナは生えてくるのです。

 何かよい方法はないものかと考えながら、ひとまず土中で分解されてしまった堆肥を追加投入する作業にかかり出しました。

先ずはバーク堆肥。そこへガレージで眠っていた古い油かす。牛ふん堆肥なかった。w
コンポストでもみ殻と一緒に発酵させた生ゴミ堆肥も投入。

 うーん、でもね。これだといつもの土つくりです。このままやっても、間違いなくまたスギナがはびこるんですよ。
 ここで手を止めて考えてみました。スギナの根に弱点はないのか?と。
 実はスギナの根は地表に掘り出してそのまま放置すると、直射日光とその熱で乾燥してカレカレになって朽ちます。これ、案外早く朽ちます。
 また、草堆肥を作るときに材料に混入しても、好気発酵による60℃を超える発酵温度には耐えられず、完熟して堆肥になります。

つまり、スギナの根は乾燥と高温に弱い。


 そこで思いついたのが「土壌の太陽熱消毒」。この方法は気温が最も高くなる夏季の休作期に土壌表面を透明マルチシートで覆って、作土層の地温を太陽熱によって上げ、それを長期間持続させることによって土壌中の病原菌や害虫、草の種などを死滅させ、その密度を低下させる方法です。
 うん、これならしつこいスギナの根も何とかなるかも知れません。

 そして、さらにそこに微生物の力を借りる「土壌丸ごと発酵」を行うと、これまた地温が上がりますし、スギナの根も土中で堆肥化されちゃうんじゃないでしょうか。

 さすがのスギナの根もこのWパンチはこたえるでしょう。もし新しく生えてきたとしても、これで絶えさせて増殖を食い止めることができるのではないでしょうか。
 というわけで、急遽予定変更。かなりオリジナルとは異なりますが、私流でいろいろやってみました。

というわけで、草堆肥と一緒にいつもは入れない米ぬかをたっぷり入れて、
これを管理機で軽く混ぜ合わせる。この米ぬかは微生物の餌です。
そこに、米のとぎ汁と自作の納豆菌の培養液をじょうろに入れて、硬盤層まで届くように
かなりしっかりと撒きました。動画では酵母も使っておられますが、まあいいでしょう。
濡れた土が落ち着いたところで、再度米ぬかを追加散布。
アメリカンレーキを使って土と軽く混和します。これを2回繰り返して
不織布に見えますが、そうじゃなくて古い透明マルチ。これでしっかりと全体を密封しました。

 さあ、太陽熱に発酵熱を加えての土壌の熱消毒。果たしてこれでスギナは退治できるのでしょうか?せめて作土層に取り残された小さな根は根絶させたいものです。もし、地中奥深くまでその効果が届くなら、硬盤層に張り巡らされている根のネットワークも何とかなったらいいなー。という淡い期待を込めてやってみました。(^^;)




ちなみに、作業終了時にマルチシートをめくって計った地温はこんな感じです。
その翌々日の朝。表土に白カビが発生しています。いい感じで地温が上がっていますね。
その昼過ぎ。お天気が良くて地温は急上昇。地表の白カビが乾燥と紫外線で完全消滅しました。
でも、少し掘り返してみると土中はしっとり湿っていて、白カビだらけ。順調に発酵しています。

 さあ、これでどうなる?
 これからはもっともっと暑くなりますからね。
 夏の間はここにスギナは入り込めないでしょう。←楽観 ^^;
 9月にジャガイモを植えるまでの3か月は
 このままにしておきましょうかね。

 ただ、これで戦いに終止符が打てるほど
 彼らは甘くはありません。
 マルチを外した途端にどこからか侵入して
 また生えてくるんだろうなあ。w


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