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今年も石斑魚の遡上が始まりました

 石斑魚と書いて、ウグイと読む。
 無理ですよね。これまた紫雲英と書いて「ゲンゲ」と読むのと同じくらい難しい難読漢字。w

 ウグイは成体の体長は30cm前後で、食性は雑食。水生昆虫、水底のコケ、小さな魚、魚の卵、エビ、ミミズ、昆虫はもちろん、残飯に至るまでとにかく何でも食べます。ですから、釣りをされる方の間ではいわゆる「外道」と呼ばれる部類に入る魚なんですよね。

 さて、毎年春のこの時期になると、びわ湖のウグイたちは産卵のためにマイフィールドを流れる川が真っ黒になるほどの大きな群れで遡上します。その姿を橋の上から観察するといつまでも見飽きないんですよね。(^^)

川の中のウグイの大群。

 トップ画像はそのウグイの大群を狙って飛んできたカワウたち。「ウグイ」という呼び名の由来は、「鵜が食べる魚」であることから来ているくらいですから、ウグイは彼らの大好物なんです。

川の中州に集結したカワウ達。ああ、ここを通るウグイの運命やいかに。^^;
大食漢のカワウは体長30cmオーバーのウグイを一日に何匹も丸呑みします。

 カワウ以外の鳥たちにとっても、ウグイはごちそうです。

大きなウグイを捕まえたアオサギ君。流石にこれは大きすぎてあなたには食べられんでしょ?
他の鳥たちのおこぼれを狙ってトンビも上空を旋回する。

 河川敷の草むらではイタチが岸辺でウグイを捕まえて、巣で待つ子どもたちのところへ持ち帰る様子も見られます。

大きなウグイを咥えて嬉しそうにピョンピョン跳ねながら私の目の前を通り過ぎるイタチさん。
そして、もちろん人間も獲るんです。こちらは投網で一網打尽。(^^;)

 さて、それでもこうした鳥や獣、そして人間たちの魔手から何とか逃れたウグイたちは、産卵のためにひたすら上流を目指して移動し続けます。

 次回はこの川の途中にある急流をジャンプして超えていこうとするウグイの様子をご覧いただきます。

 乞うご期待。(^^)


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