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春を連れて獅子舞がやってきた

 湖北地方に春の訪れを告げる伝統行事「獅子舞」。
 先日、伊勢大神楽が町内の家々を回って門付けをしておられました。毎年2~3月頃に、どこからともなく聞こえてくる横笛(おうてき)と太鼓の軽快な音色を聞くと、住民はみんないよいよ寒い冬が終わって春が来た!とうれしく感じるんですよね。(^^)

 幼い頃にこの獅子に頭をかじられて泣いた思い出がよみがえる。w

 こちらの渋谷章社中は、元旦の滋賀県蒲生郡日野町『綿向神社』に始まり、12月中旬の兵庫県篠山市まで、一年をかけて滋賀県、三重県、福井県、京都府、大阪府、兵庫県を旅して回っておられるそうです。

 江戸時代、伊勢神宮に参りたくても、参れない人々のために壇那場各戸に伊勢神宮のお札を配って、各家々の竃祓いや家内安全のお祓いを行い、獅子舞を舞うのが、伊勢大神楽の芸能の総称です。
 舞の起源は古く、飛鳥時代の壬申の乱(672)にまでさかのぼります。大海人皇子(後の天武天皇)が桑名(現在の三重県桑名市)を通過。その折に村人が獅子舞でお慰めしたことに始まると伝えています。室町時代、伊勢神宮の内宮・外宮では伊勢信仰の広布と参宮勧誘に当たる御師たちの諸国歴訪が活発化。大神楽の人たちも御師の配下で神札配りの回国を行うようになったとされています。

伊勢大神楽 神道伊勢大神楽教 渋谷章社中の㏋より引用

 いやあ、春です。(^^)


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