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光の道・宮地嶽神社@福津

ちょっと記事を上げるのをサボってました。(笑
さて今回は、アイドルグループ「嵐」のCMで一躍有名になった「光の道」の宮地嶽神社です。
年に2度、2月と10月に夕日が参道の延長上に沈む際に、光の道となって照らされる光景はとても神秘的で、美しいものがあります。
また宮地嶽三柱大神のご加護のもと事にあたれば、どのような願いもかなう「何事にも打ち勝つ開運の神」として、多くの人に崇敬される神社です。
さらに、月の初めに「福と徳」をもらう朔日参りは、午前零時の号鼓と共に新しい月のお恵みをもらう人たちで賑わいます。
特に家内安全・商売繁盛・無病息災を願い、毎月参拝される方が各地より訪れます。

三社詣り
さらにさらに、福岡県を中心とする北部九州では、お正月の初詣に三社詣りをする風習があります。
これは福岡県民からすると当たり前だと思っていましたが、実はここだけの風習だったとは知りませんでした。
福岡では「初詣の三社詣りは、宮地嶽、太宰府、筥崎宮へ」と言われ、年末年始にはCMが流れるほどで、さらにバスツアーなどもあります。
宮地嶽、太宰府、筥崎宮に行かなくとも、三社詣りは欠かすことのできない風習です。(と、思っています。)
その由来には諸説ありますが、その昔、朝廷が伊勢神宮・石清水八幡宮・賀茂神社に参拝していたことから“三社詣り”が始まったという説や、先祖代々の氏神様・出生地の産土神様・現在住んでいる地域の鎮守神様の三柱の神様に挨拶をする意味で始まったという説もあります。
このように福岡では欠かすことのできない神社の一つが、ここ宮地嶽神社なのです。

さて、宮地嶽神社に行くには、国道3号線から行く方法と海岸線の県道495号(北九州芦屋福岡線)から行く方法があります。
山道の入り口に広い駐車場があるので、そこに車を止めて参道を歩いて向かいます。
参道の両脇には、名物の松が枝餅を売っているお店が並んでます。

鳥居の背後に急な石段が現れます。

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鳥居の前で一礼をして、気合を入れて階段を登ります。

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階段を登ったところで後ろを振り返ってみると長い一本の参道を眼下にむることができます。
これが光の道となる参道。
一直線に玄界灘まで続き、道はその先の相島まで続いています。

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写真が、光の道の写真です。
ご神光が一直線に参道を照らしています。
年に2度ほど見ることのできるこの風景は、とても神秘的です。

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  ※写真は、著作権フリーの画像を引用しています。

手水舎
参道を進むと手水舎があります。

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コロナ感染防止のために手水舎の使用を控える神社仏閣が多くあります。
宮地嶽神社でも手水舎に色とりどりの花を浮かべた花手水にして、参拝者の心を癒すように施されていました。

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さて、花手水により心を清めて、先に進みます。
立派な狛犬と楼門が見えてきました。

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楼門をくぐると、広い境内に入ります。
目の前には、大きな注連縄が目に入ってきます。

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三つの日本一
宮地嶽神社には、三つの日本一のものがあるそうです。
その一つが、この大注連縄です。
直径2.6メートル、長さ11メートル、重さ3トンの大注連縄です。
毎年掛け替えられていて、その様子はTVニュースでたびたび目にします。
次に直径2.2メートルの日本一の大太鼓です。
今日では全国にこの太鼓より大きな太鼓がありますが、この太鼓は全て国内より調達した材料により製作されていて、左右の鼓面には和牛の皮を太鼓用になめしたもの使用しているそうで、今日の国産和牛では入手できないサイズの皮で調製されています。 
三つ目は、大鈴です。
重さは450kgもある銅製の大鈴で、篤信の方のご奉納によるものです。
現在は、鈴堂を建立し、大太鼓と共に奉安しています。


花のお社
春は桜に始まり、牡丹、江戸菖蒲、紫陽花、…風になびく山の草花。
お祀りしている神様が女神様ということもあって、宮地嶽神社には、四季を通して常に多くの花が見られます。

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江戸菖蒲の季節には、境内に菖蒲の花々が並べられ、参拝者たちにひと時の涼を与えてくれています。

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御本殿
千木は内削ぎ、鰹木は7本です。
実は、宮地嶽神社の御本殿の屋根は黄金の屋根です。

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なぜ黄金の屋根なのか?
宮地嶽神社のHPによると、
稀なる黄金の出土品や、この地に伝わる九州北部王朝の口伝から、古来より宮地嶽に祀られる神は、崇高かつ有福な神として慕しまれていました。
そして、時代の変遷とともに開運の神、商売繁盛の神として崇められるようになっていきました。
宮地嶽神社には日本一の大注連縄、大太鼓、大鈴がありますが、これらもまた、この日本一の聖なる力にあやかろうとする信仰から奉納されものです。そして、御創建以来1600有余年を経て、本殿の御遷座80年の節目に、宮地嶽神社は、北部九州王朝の聖地として栄えたこの地にふさわしいように、黄金の屋根に生まれ変わりました。
その様は、あたかも、宮地嶽の古墳の主が、黄金の宝冠を頭上に掲げていたようです。
とのことでした。(引用:宮地嶽神社HPより)


御祭神
 息長足比売命[おきながたらしひめのみこと]
   別名:神功皇后[じんぐうこうごう] 
 勝村大神[かつむらのおおかみ]
 勝頼大神[かつよりのおおかみ]

御由緒
 ご創建は、約1700年前。当社のご祭神「息長足比売命(おきながたらしひめのみこと)」別名「神功皇后(じんぐうこうごう)」は第14代仲哀天皇の后で応神天皇の母君にあたられます。
 古事記、日本書紀等では渡韓の折、この地に滞在され、宮地嶽山頂より大海原を臨みて祭壇を設け、天神地祇(てんしんちぎ)を祀り「天命をほう奉じてかの地に渡らん。希(ねがわ)くば開運をた垂れ給え」と祈願され船出したとあります。
 その後、神功皇后のご功績をたたえ主祭神として奉斎し、随従の勝村・勝頼大神を併せ、「宮地嶽三柱大神(みやじだけみはしらおおかみ)」としてお祀りしました。
 以来、宮地嶽三柱大神のご加護のもとで事に当たれば、どのような願いもかなうとして「何事にも打ち勝つ開運の神」として多くの方に信仰されるようになりました。
 当社は、全国に鎮座する宮地嶽神社の総本宮です。

※引用:宮地嶽神社HPより

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御朱印

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宮地嶽神社は、奥の宮までお詣りしてそのパワースポットを得られるといいます。

奥の宮 八社巡り
 宮地嶽神社には、神功皇后を主祭神とし、勝村大神・勝頼大神を配祀する御本殿の他に「奥之宮八社」と呼ばれる社が祀られています。
 「一社一社をお参りすれば大願がかなう」とう信仰があり、昔から多くの人が訪れています。
 奧の宮八社巡りの信仰は日本最大級の石室古墳発掘を機に不動神社(史跡)が奉祀されたことから盛んになりました。

 一番社・七福神社 …福を運ぶ七福神
 二番社・稲荷神社 …食物とお米の方策を守る神様
 三番社・不動神社 …災いや厄を除く神社
 四番社・万地蔵尊 …子供達の守り神
 五番社・恋の宮 …女性の心身内外をお守りする神様
 六番社・三宝荒神 …かまど、火除けの神様
 七番社・水神社 …水がコンコンと湧き続ける龍神様
 八番社・薬師神社 …あらゆる病難から救う神様

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広い境内を参拝したのちに一服したいのが、参道の茶屋です。
梅ヶ枝餅は太宰府天満宮の名物ですが、宮地嶽神社では社紋・三階松の型がついた「松ヶ枝餅」です。

松ヶ枝餅
松が枝餅と梅ヶ枝餅の違いは、
松ヶ枝餅の方が梅ヶ枝餅より古くて、氏子が宮地嶽神社にお供えするために神紋の松を入れて餅を作っていたのが松ヶ枝餅になったとのことです。
両方とも材料や製法などは基本的には同じなようで、各店舗ごとでの工夫がなされているそうです。
梅ヶ枝餅には梅の刻印があり、松ヶ枝餅には三階松があるのが違いです。
梅ヶ枝餅は「白」だけですが、松ヶ枝餅は「白」「よもぎ」があり、最近では抹茶やごま、さくらといった数種類の餅があるのも違いです。

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TVのCMで光の道が一躍有名になった宮地嶽神社ですが、古くから商売繁盛、勝負祈願など信仰の場として、自然に溢れた憩いの場として親しまれてきた神社です。
昔から初詣の際に行われる開運みくじがとても有名で、さまざまな豪華景品を目当てに一年の運試しするのがここでの楽しみです。
昨今では、多くの神社でも行うところができてましたが、宮地嶽神社は先駆け的な存在だと思います。
旅行券やTV、ブルーレイレコーダー、米に、生活雑貨に文房具といったものまでがおみくじの景品です。
私の子供の頃は、景品の中にラジコンやファミコンが有り、それらがとても欲しくて親にせがんでみくじを買ったことを思い出します。
とはいえ、1600年も前から九州北部王朝の聖域であったとされるこの地に、今でも私たちの祈りが脈々と受け継がれているそんな神社。
また来年の正月に、初詣に訪れることでしょう。


神社: 宮地嶽神社
HP: http://www.miyajidake.or.jp/
住所: 福岡県福津市宮司元町7-1


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