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夢のつづきを待つのです…「サクラ大戦 25周年オーケストラコンサート」レポ

2021年7月28日に東京都の渋谷はBunakamuraオーチャードホールにてサクラ大戦25周年記念&田中公平40+1周年記念コンサートが行われました。

サクラ大戦関係の舞台は昨年の新サクラ大戦the Stageからコンプリートしている状態ですが、オーケストラコンサートは初参加。しかも、作曲家としてリスペクトしている田中公平先生の記念コンサートということもあって発売開始直後にS席を購入した次第です。

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座席は運よく当たって1階前方11列目でやや下手よりの好位置。ちょうどピアノが正面に見えました。ちなみに使用されているピアノはSteinway & Sonsのグランドピアノ。買うと4桁万円したりする世界の一流のオケで使用されている超高級品です。

会場は25年間ファンで居続けたような歴戦のファンから、新サクラからの若手ファンもいるような年齢層の幅の広さが印象的でした。ちなみに筆者は知人のライターのカワチさんと初のリアルでの体面を果たしたりもしていました。カワチさんが書かれた記事には写真が載っていたり、MCの様子など詳細が書かれていますので、是非ご覧ください。

そして、気になるコンサートの内容ですが、第1部はゲーム中で使用されるBGMを中心とした構成。新サクラ大戦のBGM特別編曲バージョンに始まり、サクラ大戦3の曲、サクラ大戦Vの曲、国内初披露の「サクラ色協奏曲」(帝都歌劇団の曲を編曲して一曲に構成したものです)というシリーズの歴史を一気に辿ることができる選曲になっていました。

今回のコンサートのオケは東京フィルハーモニー交響楽団が担当されていましたが、数々のアニメ・ゲーム系のコンサートやロックミュージシャンとの共演がある楽団なこともあって、バラエティー豊かなサクラ大戦の音楽世界を見事に表現されていました。ただ、サクラ大戦Vの曲はジャズを基調としたものが多いため、普段クラシックを演奏している楽団にとっては難しいだろうと思いました。というのも、ジャズはスウィングと呼ばれるウラ伯を重視したリズムが基本のため、クラシックの楽曲のリズムの取り方とは全く違うのです。とはいえ、そこは一流の楽団員がそろった東京フィルです。ばっちり演奏されていました。なんか違うなぁ?と思っていたのは筆者がジャズ好きのベース弾きなことが影響していると思います。スウィングのリズムは厳密に楽譜に表現することが難しいもので、演奏者の感覚に依存する部分も大きいのです。根っからのジャズ系のミュージシャンの演奏は「なんか違う」のです。かように東京フィルの演奏だけではジャズっぽさが足りないように思われましたが、そこにゲストミュージシャンにジャズ系のドラマーとして知られている岩瀬立飛さんが加わったことで一気にジャズに寄った音になった印象です。やっぱ岩瀬さんすげー。

休憩を挟んで第2部は劇場版のエンディング曲から始まり、その後は歌もの中心の選曲でした。ゲストでMCの日髙のり子さんのお声はお変わりなく素晴らしく、サクラ大戦3の名曲「未来(ボヤージュ)」を見事に歌い上げられていました。このコンサートでは田中公平先生自身も歌とピアノ演奏で参加されていますが、生で歌声を聴くのは初めてだっただけに公平先生の歌の上手さに改めて驚いたのでした。いい歌を作る作曲家はいい歌い手でもあるのですね!(暴論)

コンサートにはお馴染み新サクラ舞台のキャストの皆さんも参加されていました。公演を重ねるたびにレベルアップを感じる方々ですが、今回のコンサートで更なる成長をされた感覚があります。9月25日・26日に行われるライブコンサート「新サクラ大戦 the Stage ~桜歌之宴・彩~」も楽しみです。

コンサート本編のラストの「新サクラ大戦 ラスボスのテーマ」で重量感たっぷりのオーケストラの演奏を堪能した後はアンコールです。日髙のり子さん+田中公平先生によるレアな「御旗のもとに」が聞けて感無量ですが、最後に公平先生の弾き語りで歌われた「誠花よ 夢よ 咲き誇れ」からの「つばさ」で思わず目汁が・・・。「誠花よ 夢よ 咲き誇れ」は7月20日にサービス終了してしまった『サクラ革命 花咲く乙女たち』の最終章のクライマックスでそれまで歌えなかった主人公がついに歌う大感動のシーンで流れる名曲です。以前公平先生自身がサクラ革命の曲は入らないといった旨のツイートをされていたので諦めていたのですが、まさか聞けるとは思いませんでした。サービスは終わってしまいましたが、これで少しは気が晴れた感覚がありました。惜しむらくはこの曲がゲーム中でしか聞けないことです。サントラだけでもお願いしますよセガ様!頼むでしかし!

帰りはこの興奮のままに吞み屋で語り明かしたいところでしたが、緊急事態宣言下かつ実質パンデミック状態の東京でそんなことはできるわけなく、人混みから速攻で離れてストレートに帰宅しました。駅まで歩く途中までカワチさんと感想を話していましたが、カワチさんも楽しんでいられたようで良かった良かった!と思ってその場はお別れ。しかし、カワチさんは私と話しながらも21時からのユージェネのライブが気になって仕方なかったというのだから人の心は通じ合わないものです。チャンチャン!!

↑カワチさんのユージェネ日記も読むべし!

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