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#44 運動会が大好きになった話

このnoteをUPする頃には、勤務先の小学校の運動会まであと数日といった頃でしょう。

“運動会”

運動が苦手なため、学生生活を通して大嫌いな行事でした。

何がツラいかというと、当日の競技云々よりも、当日までに繰り返される苦行のような練習や、タイムによる選手選抜という辱め、作戦会議という名の疎外感...

準備段階も含めて全て、運動が苦手なタイプにとってはツラさの連続でした。

今となっては、参加する立場の運動会からは解放され、観客席から親という立場で参加する運動会。
別の意味でのドキドキはありますが、やはり思い出になるもの。

そんな私が、支援級の介助員として小学校勤務を始めた3年前からは、運動会を作り上げる学校側の立場になりました。

運動会には憎悪の感情しか無かったというのに、リレー練習や応援練習、立ち位置確認や並び方の練習などなど、、、本番成功のために奔走する日々を過ごしています。

学生時代は1度も楽しんで参加出来なかったというのに、こんな形で関わる日が来るとは、、、

人生とは不思議なものです。(笑)

そして、そんな私に大きな転機が訪れます。

それは、“ダンス練習”

もうこれが楽しくて楽しくて!
運動会が大好きになりました。←

私自身、え?!という心情の変化です。(笑)



それでは今日は、マイレボリューションと運動会のお話。




先程も申し上げた通り、きっかけはダンス練習でした。

曲の冒頭が体育館に響いた途端、血が騒いだのです。

ダンス好きの血ではなく、ディズニー好きの血です。

東京ディズニーリゾート40周年アニバーサリー・テーマソング「リビング・イン・カラー」

これがフラッグダンスの曲でした。

ディズニー大好き人間なので、これはもう大興奮の事態です。

ステージの上で手本を踊ってくれている先生2人のダンスを、まばたき1つせず凝視。

1回見ただけでほぼ記憶する私。

「1回ゆっくり踊ってみましょうー!」
という声ですくっと立ち上がり、誰よりも完璧に張り切って踊る私。

音楽は頭に入っているので、小声で歌う私。

手のひらの向きや視線など、細かい指示もすぐに理解し実践に移す私。

大好きなディズニーリゾートのキャストになったかのような気分で練習を大満喫する私 at 体育館。

クラスの生徒のサポートという本分を忘れてダンスに没頭しました。(笑)

大好きなディズニーの曲をみんなで踊って、掛け声を合わせて、タイミングを合わせて、、、、

運動会って楽しい!!!

人生で初めてそう思えたのです。

あー早くみんなでグランドで踊りたいなぁ!
そんな気持ちにすらなったのです。



ダンスが好きな曲で楽しかっただけだろ、と言われたらその通りなのですが、それより何より自分の気持ちが大きく変わった気がします。

振り返ると、辱めだとか疎外感だとか、考えが随分とひねくれていました。

自分の心で勝手に決めていただけで、周囲はそんな対応は何もしていなかったはず。

自信がなくて、だから居場所もない気がして、嫌いな行事として片付けていました。

嫌いな行事のまま終わらなかったのは、ディズニーの魔法のおかげでしょうか。(笑)

走るのが苦手だけど、ダンスは楽しみ!

生徒の中にも同じ気持ちで本番当日を待っている子がいるはずです。

分かるよ、その気持ち。

楽しい!って大切で、自信を持つと世界が変わる。

あんなに大嫌いだった運動会も、成功を祈って晴天を祈って、当日を待っている自分がいます。





やっぱり、人生とは不思議なものです。

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