#26 うるせぇな、このやろう?!
「うるせぇな、このやろう!!」
市役所行きのバス停で、乗る直前に目の前のおばあさんが振り返って言いました。
ビックリしてスマホを落としそうになるも、視線を辿ると目線は私の少し先。
私の後ろに並んでいた赤ちゃん連れのお母さんが、大きな声で電話をしていました。
聞こえてくるのは外国語で、どこの言語かは私には分からず。
確かにうるさかったのは間違いないです。
でも、それでも。
日本語は伝わらないだろうという過信がいくらあったとしても、言い方や言葉遣いは気を付けるべきではないかと、私はおばあさんに対して思うのです。
言い方、声色、言葉遣い。
息子は理解力がまだまだなので、話す時は、私たちはかなり気を付けています。
それでも最近、1つ反省することが。。。
今日はそんなお話。
どんな流れでの会話だったか、バタバタしていて思い出せませんが、夕飯作りの慌ただしい時に、
「もぉー、しつこいなぁ。」
と、言ってしまったことがあります。
不思議そうな顔をする息子を見て、しまった!と思いました。
すぐに話を聞いたり、理由を聞いたり、フォローしたつもりでしたが、その後から、息子は何か自分の話をした後に、「これは、しつこいこと?」と聞くようになってしまいました。
散々分かっているのに、感情に敏感で繊細な息子を気遣えなかった自分を反省。
そして、それと同時に、伝えることの難しさと大切さ、言葉の重さを学びました。
一時はどうしようかと思いましたが、“しつこい”の言葉の意味と、どんな時にどんな気持ちの時に使うかを説明し、ママの気持ちを伝えて謝り、しつこい?の質問は数日で終わったので安堵しました。
伝えるって難しい。
noteを書いている時も思うし、SNSで発信する時も誰しも誤解と炎上の隣り合わせです。
だからこそ、対面で、声と表情で伝えられる時は、もっと言葉を大事にしたいと思えます。
バス停で会ったおばあちゃんは、どうせ日本語は伝わらないだろうと思っているから、そんな投げやりで冷たい言葉が出てくるのでしょう。
でも、外国人のお母さんが本当は日本語が理解できてたとしたら...
冷たい言葉が刺さってしまったかもしれません。
当事者の赤ちゃん連れのお母さんは、偶然にもバスで私の後ろに座りました。
赤ちゃんに歌を歌ったり、あやしたり、きっと基本的な声のボリュームが大きい方(と信じたい)のようで、やはり、うるさい。。。
何か伝えたい、けど、言葉が分からない、出来ないしなぁ、、でも、うるさいな...
と、思っている間に、バスは市役所に着き、私は何食わぬ顔でバスを降りました。
これからは、伝える、分かってもらう方法はないかなと、考えられる自分になりたい。
バスの中で、「あーもう、うるさいなー。」と思っていたことは、ここだけの秘密にします。
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