ヌック管水腫の体験談〜脚の付け根の膨らみ〜
ヌック管水腫の症状と治療に至るまで
27歳ごろから、脚の付け根が膨らむようになりました。
初めは、子宮系の病気かなと思い婦人科にかかったが異常なし。
29歳の時に娘を妊娠した時にお腹のエコーしたついでに、
脚の付け根の膨らみもエコーで見てもらったところ、
腹壁あたりにに水が溜まっているということがわかりました。
出産後落ち着いてから‥(2年も経ってから‥)ようやく病院行こう!と思い立ち、治療する運びとなりました。
はじめはどこへ受診すればいいのかわからなかったですが、
ネットで「脚の付け根 膨らみ」で検索すると『ヌック管水腫』という病名があがってきて、コレだ!と思い、近くの外科クリニックを受診しました。
手術が決まるまで
近くのクリニック受診
手術ができる総合病院宛に紹介状を書いてもらうために、まずは近くのクリニックを受診してしました。
クリニックは外科系がご専門の先生を探しました。
CTなど撮ってもらって、すぐに『ヌック管水腫』と診断してもらえました。
そして、手術をしたいか、水を抜いたりして経過を見ていくか聞かれました。
私は手術する気満々だったので、手術ができる総合病院への紹介状お願いしました。
私は総合病院で働いているののですが、水腫の位置が位置で自分の病院で手術を受けるのは恥ずかしすぎるので、自分の病院以外へ紹介状を書いてもらいました・・。
総合病院を受診
紹介状を持って総合病院を受診しました。
エコーで水腫の様子を見てもらって、あらかじめクリニックで撮ってあったCTを確認し、手術が適応の水腫であることを確認してもらいました。
水腫は、引っ込んでいる時期と出てきている時期があると言ったところ、
水腫がなくなっている時期だと、手術ができないかもと言われました。。
水腫がないと、ほかの組織と区別がつかず、摘出できないとのこと。
ヌック管水腫は生理周期に合わせて、出てきたり消失したりを繰り返すという症例報告もあるよう。
確かに筆者の水腫も生理後は引っ込んでいて、生理2週間後ぐらいから出てきている感じがしたので、生理2週間後ぐらいを狙って入院・手術予約をしました。
ある論文の症例では、生理開始1週間前がちょうど膨らみのピークでそれを狙って手術したと書かれていたので、人によって膨らみのピークは異なるのかもしれません。
入院前準備
病院での手続き
手術するにあたって、2回目の受診の時に、心電図・レントゲン・血液検査・尿検査が必要を行いました。
入院2日前にPCR検査と入院前説明を受けました。
手術前に病院へ言った回数は3回でした。
陰毛処理
陰毛は家ですべて剃ってから入院しました。
特に剃ってきてとは言われていないですが、邪魔かなと自己判断です。
ちなみに、外来受診の時も、エコーするときに邪魔かなと思って剃っていきました。
お金関係
医療保険に入っていたので、入院給付金を申請するにはどのような書類がいるのかを確認しておきました。
職場で限度額適応認定証を発行してもらって、入院時に提出しました。
入院〜手術まで
入院1日目(手術前日)
水腫が存在しているか、エコーで確認しました。
水腫が確認できなければ、手術ができないのです。
主治医の先生と水腫の位置が右であることを確認し、『手術部位は右ですよー』という目印のために右手の甲に○をつけました。
手術部位が右か左かは入院中何回も聞かれたので、手術するにあたって切る位置の確認はとても大切みたいです。(当たり前か)
水腫も確認できたし一安心し、他はシャワー浴びたり食事を摂ったりして過ごしました。
21時から絶食で何も食べられなくなります。水分は取ることができます。
手術が控えているので、21時には就寝しました。
入院2日目(手術日)
6時ごろ起床し、水分を摂ったり洗顔・歯磨きをしたりしていました。
7時から絶飲食で水分が摂れなくなり、7時台に点滴がつながれるとのことだったので、
それまでに水分を十分に摂ったり身の回りのことをするために6時に起床しました。
点滴は、絶食中の水分とミネラル補給のためにつながれるとのことでした。
(余談ですが、7時半ごろ点滴をつなぐために若い?先生がきて点滴の針をさしてくれたのですが、それがとても上手とはいえなくて・・点滴が取れるまで1日痛かったです。w)
11時半ごろ手術着に着替えて準備万端に。手術着のしたは下着も脱いだ状態です。
コンタクトレンズも指輪も、取れるものはすべて取った状態にします。
入院2日目(手術)
12時ごろ手術室によばれ、看護師さんと手術室までテクテク歩いて行きました。
手術前に、アレルギーの有無や食事を最後にいつ取ったか聞き取りがあったあとにいざ手術台に寝転びます。
緊張していたためか、手足がとても冷たくなっていたので、毛布をたくさんかけてもらいました。
エコーをあてながら、切る位置をマーキングしていきます。
(この時点で、手術室のスタッフにお股は丸見えな状態になっており、職場の病院を避けてよかった〜、と改めて思いましたw 水腫の位置的にお股は丸見えで施術なのです。)
手術は局所麻酔で行いました。
鎮静剤も点滴するので、ウトウトしながら意識がある状態で手術をします。
いざ、鎮静剤(おそらくミダゾラム)の点滴が開始し、手術部位が見えないように仕切りのタオルがかけられます。
局所麻酔の注射(結構痛い)が刺され、痛いーと思っているうちにミダゾラムが効いてきて寝てしまいます。
手術部位が少しチクチクするので、ぼや〜と意識を取り戻して、なんとなく「これもそうかな〜?これは脂肪だよね〜?」と会話が聞こえて来ました。
(「脂肪ならついでに削ぎ取ってください・・」と心の中でつぶやいていました。)
痛みが強くなってくると、力を振り絞って「痛いですー」と言って局所麻酔を追加してもらいます。
局所麻酔は2、3回追加してもらいました・・。
ウトウトしているうちに手術は終わって、ベッドに移動して、ベッドで寝たまま病室へ帰りました。
手術室へ入室してから1時半くらいで手術が終わったと思います。
入院2日目(手術後)
病室に戻って、2時間はベット上安静の指示だったので、ミダゾラムがまだ効いていることもあり寝ていました。
1時間おきに検温と血圧測定もあります。
病室に戻って2時間後に、歩いてみようかと看護師さんから提案がありましたが、
血圧を測ってみたら80台で、立ちあがった瞬間に立ちくらみがしたので、もう少し寝かせてもらうことになりました。
水分を摂って1時間くらい寝たら体調が良くなってきて、
トイレも自分でいけるようになり、痛みも激痛とかはありませんでした。
局所麻酔だったので、回復も早いようです。
夜になるにつれてだんだんと鈍痛が強くなって、カロナール飲んでなんとか少し寝られました。
次の日に、退院することになりました。
退院後
2,3日は笑ったりくしゃみをすると痛みが出るのと、
重いものは持てないので、娘を抱っこできませんでした。
それ以外は普通に生活できました。
娘には、『ママ痛い痛いだから、抱っこできないの。ギューだけね』となんとか我慢してもらいました。
終わりに
最後の方は主観も多数入ってしまっていますが、
ナック管水腫は珍しい病気のようなので、誰かの参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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