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0818_あなたも

【140字小説】

 「またね」と、あなたは背を向けた。その一言が嬉しくて、ひっそり涙する。あなたの静かなその声や穏やかな笑顔、近くに行くとふわりと温かな体温、それらにまた会えると言うのなら、今がさよならでもいい。私はなんだって出来る。私の声とこの表情、体温の全てが、あなたにとってもそうであればいい。

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