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0908_言葉を出す

【140字小説】
この世界は言葉を発さない。言語は存在し、言葉を書いたり打つことはしても、それを口にすることはない。ニュアンスや温度感は全く存在しない。道理で、この世界のほとんどの日とは表情が薄くどこか全てが他人事のような態度である。私は思いきって母国同様に言葉を発してみた。冷たい視線に汗が出る。

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