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0917_階段

【140字小説】
下りの階段が思うよりも長い。今日の仕事を頭の中で浮かべていると段数が増える。前を行くあの子が「こっちだよ、早く行こうよ」と言うのだが、そちらに進もうにもいっこうに階段が終わらないのだ。アレしてコレしてソレもして。タンタンタンと増えていく。私はいっそ飛び越えて何もしないことにした。

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