父親のアル中によりアダルトチルドレンになり自己肯定感を失った話
私には本当にダメな父親がいた。
仕事も続かず(仕事が合ってないとかではなく上司と殴り合いの喧嘩をしてクビになったり、取引先に暴言を吐いてクビになったり、とりあえず全部クビ)、カードは使いまくり、試験勉強もせずに国家試験を受け8回くらい落ちる、ディズニーランドに行く途中の高速で道が混んでイライラして引き返す(シンデレラ城見えてるのに!)、スナックのお姉ちゃんに自分の車あげちゃう……と様々なクズっぷりを発揮した。
そしてアル中だった
アルコール中毒。毎晩呑むとかそんなレベルじゃなくてアルコールを体内にいれて生活しないとイライラが収まらない。だから仕事も飲んでから行く。帰ってきても飲む。夜中に起きて飲む。ずーっとアルコールが入った状態で生活をしていた。
アルコールが少しでも体内から無くなってくるとイライラが収まらず当たり散らす。
・話を適当に流されたのてTシャツが破けるまで胸ぐらを掴まれて殴られた。
・自分の言うことを聞かなかったので外に出す
ということを常日頃行ってきたので、妹と私は人の顔色を伺い、なるべく父親がいない所で息を潜めるようになった。
アダルトチルドレンの誕生
ある日私はリビングの明かりがついていると父親がいるので帰るのをやめた。なるべくバイトをいれて家に帰らないようにした。特に日曜日は一日父親がいるのでバイトを掛け持ちし、朝から夜までバイトに明け暮れた。
夜は友達の家でオールし朝方帰り高校に行った。
妹は自分の部屋から全く出てこず、学校が終わると朝まで自室にいる生活になった。
リビングには父親しかいない家になった。
昔はみんなでリビングでテレビを見たり、プレステでダンスダンスレボリューションをやったり、太鼓の達人で笑いながら寝るまでの時間を過ごしたのに。
そんな日々も無くなった。
いわゆるグレ期を過ごした。
タバコにも酒にも手を出した。
高校に親が呼ばれることもあった。
家族から「どうしようもないやつ」という存在になった。
なんだかんだあって
私が一人暮らしをしてから家族のバランスがおかしくなり、母と父は話さなくなった。
妹も家出して、家に戻る機会が減った。
そう、わたしがアダルトチルドレンのスケープゴートを受け持っていたから家族達は「家族」の形を保っていただけだったのだ。わたしが居なくなったことにより話題がなくなり崩壊した。
そして離婚へ
母と父は離婚をした。
母と私と妹で家を出た。
荷物をまとめていると父親に殴られたが早く出るためには耐えて逃げたかった。
こうしてスケープゴートがいなくなった家は家族ではなくなった。
家を出てしばらくしたら母がこう言った
「あんた達がいてくれて良かった。ありがとう」
初めて感謝された。私存在していいんだ。
今まで褒められたことも、感謝されたこともなかった。
どうしようもないやつで問題児だった私を
誰も感謝しなかった。
だからいつ死んでもいいと思っていた。
居てよかったんだ。
自己肯定なんてなかった。
常に人に否定されて生きてきた。
「お前なんて生まれなきゃ良かった」
なんて言われたこともあった。
自己肯定ができないので、自分で自分のクビを
締めていた。ブスと言われたこともあり
顔を整形した。それでも自分が自分でいていいとは
思えなかった。
アダルトチルドレンを知る
そんな私も結婚し、主人が出来た。
日常会話の中で主人が笑うような冗談が、聞き捨てならずによく突っかかった。特に「可愛い」という言葉が嘘で建前というか、適当に言ってる、からかっている、と本気で思っていて、「なんでそんなこというの?」とよく怒った。しかし、周りに話すと「可愛いって言われていいじゃん♪」のような、良かったね、のリアクションだったので凄く違和感を覚えて、もしかして周りも私の事からかってる?と思っていた。
この事を主人に話した。すると
「なんていうか、あなたにはマイナスな意見しかないよね。自己肯定感がないというか…」
すぐにスマホで「自己肯定 ない」と調べていくと、その中にアダルトチルドレンの文字を発見。
チェックシートなども目を通していく。
これ、わたしのこと書いてある?とまんまアダルトチルドレンだったのだ。
アダルトチルドレンだからといって特に改善策はないんだけどね
病院にカウンセリング行こうとはまだ思えない。
これで今まで生きてきてしまったから、ほかのやり方を受け止めたり意識的に何かしようとは思えない。
ただ、本当に生きにくくなったら行こうとは思っている。人の顔色ばかり見て怒っているようだったらすぐに謝りたくなる(なんで怒ってるかは分からないけど謝らないともっと怒られる気がするから)クセも自分の中でなくしたいのはあるけど。
余談
妹も自己肯定感が低いので整形をした。
姉妹でしてるのとかちょっと痛いね(;^ω^)
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