未来はいつも気持ち悪い

先日、六本木で行われたイノベーションフェスタというイベントに行きました。
たまたま行けることになって、ふらっと参加してみたところ、とても面白いトークセッションがたくさん聴けたので、思い出しながら感想や考えたことを書こうと思います。

最初のテーマは「未来」。

ちょうど会場に到着したらメインステージで行われていた、
高城剛さん(沢尻エリカさんの元旦那さんだったんですね…!)のKeynote speech 「30年後の世界へ」の中でされていた、
「未来はいつも最初に出てきたときは気持ち悪いもの」というお話に、はっとさせられました。

確かにいまでは当たり前になっている技術でも、開発された当時は受け入れられなかったものが多い。
たとえば、携帯電話のGPSで常に位置情報をとられることも、最初はストーキングっぽくていやだと思われていた。
でも今や、位置情報も含めて自分の行動は常にオンラインが当たり前。

他にも、クレジットカードでの支払いでも、しばらく前までは結構ハードル感じていた人が多かったのでは?
特に日本は欧米と比べて現金主義なので、カードだとどれくらい使ったかわからないから怖い、という理由であまり持たないという人が多かった気がします。
でも今やタッチでなんでも払えるのが当たり前になりつつある。

では逆に、いま「気持ち悪い」と思われている未来は何なのか?

講演では、身体の中にマイクロチップを入れる例が挙げられていました。
そのチップに、預金や健康状態など様々な情報を入れておくことができるといいます。
たしかに、最近ペットの犬などにマイクロチップを埋め込んでおいて、迷子になったときの対策をしている人はいますが、それが人間に…となると一気にサイボーグ感が出て、違和感を感じる人が少なくないのではないでしょうか。
でも将来それが当たり前になれば、酔っぱらって自分の住所を言えないめんどくさい人を家まで送り届けることができるようになったり(笑)、自分の通院・治療履歴や飲んでいる薬を忘れてしまった高齢者にも、適切な医療を提供できたりと、ないと困るくらいの状況が生まれているかもしれません。

車の自動運転もそうかもしれません。
自動運転の研究は昨今スピードを増して進んでおり、近い将来実用化されるといいます。
でも、無人の車が公道を走っているのって、今はあんまり想像がつかない。
多分初めて見かけたら、ちょっと違和感と恐怖を覚えると思います。

話は飛びますが、最近放送されていたシュタインズ・ゲート ゼロというアニメで、死んだ人の記憶を持ったAIと会話ができるアプリが出てきました。
今は実際にあったら気持ち悪いけど、脳内の記憶を書き出す技術が発達すれば、ひょっとしたら実現するかもしれません。
そうすれば(もう亡くなってる方の記憶を呼び戻すのは難しいかもしれませんが)、坂本龍馬ならこんなときなんて言うだろう、と政治家がAI坂本龍馬に相談する時代が来るかもしれません。

肉体が死んでも、AIになって永遠に生き続ける世界…考えただけでまあまあ気持ち悪いですね笑
でもそれが「未来」なのかもしれません。

生きてるうちにそんな世界を見て、あの頃はなにもかも気持ち悪いと思ってた…なんて思い出せる日がくると面白いですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?