嘘を拡散する人のほとんどは“いい人”？
ここのところ毎日、
新型コロナウイルスによる影響が報道されています。
収束がいまだ見えず、まだ薬も開発されていないこの病によって
日々「新たに◯人に感染した」とか「◯◯県で感染者が出た」という報道は
不安になる要素しかありません。
けれどこんな時こそ、
私たちがどうあるべきかが問われている気がするんです。
非常時の振る舞いには日頃のすべてが出る
飲食店やホテルが大打撃を受けている中、
ほんの一部の人ですが
事態が収まるまでの救済措置や
当事者たちが交流できるプラットフォームをつくって
SNSなどで広く呼びかけている人がいます。
それにより経済的支援の方法や打開策を
多くの人が提案する場になっていて
有益な情報交換が活性化しています。
影響力の高い人が自身の知名度をフルに活用して
ポジティブな呼びかけをしているのを見ると
その人のこれまで積み重ねてきた経験値や器の広さ、
そして冷静さ、的確な判断力に優れているのがよく分かります。
それは本当に前向きで未来を見据えた素晴らしい行動で
こんな時に役立つネットの素晴らしさや有用さを実感する瞬間でもあります。
無知はときに罪になり得る
一方で、ここぞとばかりにみんなが欲しいマスクや衛生用品を買い占めて
お金儲けをしようとする人、
治療法や対処法についてデマを拡散する人がいます。
注目されたいあまりにそれをする人はもちろんなのですが
ここまで嘘の情報が拡散するというのは
やはり盲目的にシェアやリツイート、いいねをしてしまうのが原因。
ちなみに最近よく拡散している
ぬるま湯を飲めば菌が消滅するとか
ビタミンDやEを取ると感染しなくなるというのは
すべて嘘です。
（そもそも人間の内臓は38度ぐらいありますので、ぬるま湯で滅菌できるぐらいならそもそも感染などしないことぐらい、少し調べれば分かるはず。
ただし、そこは関係なくとも水分補給そのものは大事とのこと。）
大人になったら「知らなかった」が罪になることだってあります。
よりによって有事の際にチェーンメールを回すだなんて
昔よくあった不幸の手紙をばらまくのと一緒です。
真実を闇に葬る“間違った正義感”
良かれと思って広めたことでも
それが偽物の情報であれば
本当に有益な情報がウソに埋もれてしまう。
必要な人に必要な情報が届きにくくなるのです。
いかにも有名そうなどこかの先生の名前が書いていたり
信頼している友人から流れてきた情報だと
すぐに信じてしまうのはよく分かります。
みんなに教えてあげなきゃ！ と
責任感に煽られるのも分かります。
けれど
悪気はなくとも…むしろ正義感と善意のつもりなのでしょうけれど
軽率な気持ちで行動することは
特にこのような事態において
悪事に加担することになってしまう。
お人好しなのは決して悪いことではありません。
けれど、その性質を悪用されてしまっているようでは…
それって立派な情報弱者であり、
フェイクニュースを発信している人と同類。
そうなんです、ここでも
虎視眈々と復活の未来に向け有用なことを積み重ねている人と
嘘や悪意に加担する人という
2020年天下分け目の「2：8（ニッパチ）の法則」が
既に成り立っているのです。
いつでもどこでも正しく自己判断できる大人であれ
「質の高い2割の人間になりたい！」と真摯に目指していても
知らずのうちに「その他8割をさまよってしまっていた！」
というのがこれからの時代の落とし穴。
すべてにおいて“自身の目”で判断できないことが
自分を苦しめ、迷わせ、周りの人に迷惑をかけることにもなります。
こんな時だからこそ
そして、自分と大切な家族を守るためにも
今自分が何をすべきか、またはすべきじゃないか。
きちんと自己判断できる大人でいましょう。
あなたも、私も。
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