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「酔うと化け物になる父がつらい」を読んで、暴力とかなくてもアルコール依存症との生活はつらいんだ・・・(と感じてもいいんだ)と自分を許せた

旦那さんはアルコール依存症なのですが、自分の中で「旦那さんはアルコール依存症」としっくりくるまでは時間がかかりました。

出会った頃は「決めた量だけのむ」と言いながら、ビールとウイスキーを決まった量だけのんでいました。几帳面なんだな・・・とは思いましたが、特に違和感も持たずにいました。

子を授かり、妊娠中に近場に旅行に行くことになったのですが、駅で待ち合わせた彼は、もうすでにべろべろ。よだれを垂らしながら、やっと立っているといった感じで、とてもびっくりしましたし、妊婦をサポートしようとか思ってないんだな・・・と悲しい気持ちになりました。しらふになってから聞いたところ「旅行に緊張しちゃってつい・・・」とのことで、それ以上追及も疑いもせず、私が強くあらねば・・・と心に誓ったことを思い出します。

出産後も彼が家事の中心人物となり、アルバイトの傍ら、彼のやり方でこなしてくれます。私は正社員として仕事に戻り、時々飲み方に「多いな・・・」と思いつつも、暮らしは進んでいきました。

子どもが3歳になったころあたりから、目に余る飲酒というか、酩酊状態が増えてきて、いつがしらふなのかわからない・・・という時期も数か月単位でありました。

枕元には焼酎の入ったグラス
連絡の行き違いや勘違いで怒鳴る
体調不良で寝ている私にも暴言・・・
など。

それ以上の「手をあげる」とか「外で飲みすぎで倒れる」「物を壊しまくる」とかはない状態でした。

一方、私の緊張感は増していっている感じもあり、
今日はしらふかどうか
分担した家事役割の遂行が、彼の思うような形の手順や仕上がりになったか
連絡の行き違いなどないか・・・
など、細かく考え、観察し始めていました。

そんな生活を送りながら、彼は依存症かもしれない・・・・と思い始めたわけです。

しかし、ちまたで見聞きするアルコール依存症の話と言えば、度重なる暴力、器物破損、場合によっては警察のお世話になったり・・・と。

断酒会
AA
保健所や自治体のアルコール相談
アルコール専門外来

などの情報を持ってはいましたが、たとえ彼がアルコール依存症だったとしても、これくらいの被害(←変な言い方ですが・・・)では、私たち家族が手を伸ばせるサポートはないのではないかと考えていました。

そう思いながら数年・・・たまたまTwitter経由でこの本を知りました。

この「酔うと化け物になる父」が旦那さんによく似ていて・・・
でも、子どもたちは困ってるし、傷ついているし、生き方にも大きな影響が出ていて・・・。

この漫画を読みながら、「私はつらいって思っていいんだ」と、やっと自分に許可を出すことができました。

もうひとつ「彼をアルコール依存症と思っていいんだ」というのも大きかった。「認めた」とは違う、なんというか・・・得体のしれない何かではなく、「アルコール依存症なら、先人たちの知恵にあやかることができるかもしれない」という希望みたいな。。。そんな感じでした。

今、家の中に、酒を飲みすぎる人がいる
身体的な暴力とかあるわけじゃないけど、緊張感とともにある・・・
という方は、この漫画をぜひ手に取ってほしいです。
つらいと思っていいし、サポートを希求していいんだ・・・と自分にOKを出してほしいと思います。



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